社員の成長が会社の成長につながる!人材育成の4つのポイント

会社が成長するためには、さまざまな要素が必要です。その中でも重要な要素に社員の成長があります。社員が成長し貢献するからこそ、会社は成長できます。 では、社員を成長させるためにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、社員を成長させるために行う人材育成のポイントについて解説します。


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社員の成長が会社の成長につながる理由

社員が成長し貢献するからこそ、会社は成長できます。では、なぜ社員の成長が会社の成長につながるのでしょうか。それには次のような理由があります。

生産性アップにつながるため

社員の成長が会社の成長につながる理由のひとつが、生産性アップに直結するためです。一般的に、生産性の向上はより多くの利益を会社にもたらすため、あらゆる企業で重要視されてきました。

今後は労働人口が減少すると予想されており、人材不足のなかで会社を成長させるには、社員一人ひとりの生産性を上げる必要があります。会社が社員の人材育成を行うことで、個々の能力や専門性を高めることができ、生産性の向上につながります。

会社を率いる人材を育てるため

会社を率いる人材を育てることができることも、社員の成長が会社の成長につながる理由のひとつです。

会社が衰退する理由のひとつに人材不足があります。特に、会社を率いるリーダーが不足してしまうと、市場の変化などに対応できず、たちまち会社の業績は悪化し、最悪の場合、会社の存続さえ危うくなってしまいます。

会社の存続には、リーダーの存在が必要不可欠です。そのため、人材育成では、社員個々の能力や専門性を高めることだけではなく、将来の経営者や経営陣を務める人材を育てる必要があります。企業は、会社を率いる人材が育つ環境を整えなければなりません。

会社の成長をうながす人材育成のポイント

生産性アップや会社を率いる人材を育てることは、社員の成長は会社の成長につながります。ここからは、会社の成長をうながす人材育成のポイントについて見ていきましょう。

【OJT】キャリアプランに沿った教育内容にする

人材育成のポイントとして、OJT(On The Job Training)をキャリアプランに沿った教育内容にすることが挙げられます。

OJTとは、新入社員への研修や、既存の社員の異動や他の部署の仕事内容を知ってもらうための教育などにおいて、実際の業務をその場で指導しながら教えることをいいます。

OJTが上手くいかない原因のひとつに、仕事を覚えることだけが目標になってしまっているケースが挙げられます。

人材の能力を高めるためには、モチベーションをもってOJTに取り組んでもらうことが必要です。そのためには、本人のキャリアプランや理想像をヒアリングし、実現に必要な知識やスキルをOJTに組み込みましょう。

そこでポイントとなるのが、OJTの難易度です。OJTで社員に成長をうながすには、本人の能力を少し上回る程度の仕事の難易度に設定しましょう。

【研修】アウトプットの機会をつくる

研修というと、講師から受講者への一方通行の講義が多くなりがちです。しかし、一方通行の講義だけでは、社員が受け身になりがちで、講義内容を理解しても実際の仕事にうまく活かせないことがあります。

そこで重要なのが、アウトプットの機会をつくることです。研修はインプットだけに偏りやすいため、研修内容を実際の仕事で活かせるようになるためにも、実践的な内容を組み合わせることが必要です。

研修では、座学での講義だけではなく、演習や実習が組み込んだプログラムにしましょう。

【自己啓発】会社が社員を支援する

人材育成は一朝一夕にできるものではありません。長いスパンでさまざまな研修などを行っていくことで、会社に貢献できる社員を育成することができます。

会社が社員の自己啓発をうながし学習を支援することも、人材育成に必要なポイントです。会社ができる支援は多岐にわたりますが、主に費用・時間・場所・情報の支援が挙げられます。

それぞれの具体的な支援の例は以下のとおりです。

・費用:書籍の購入費や教育の受講費を会社が負担する
・時間:勤務時間内での研修やセミナーの参加を認める
・場所:社員が勉強できる場所を会社が提供する
・情報:必要な研修や資格について学べる情報を会社が提供する

上記で挙げた例以外にも、業務に関する知識を学べる本を購入し、会社で貸し出すといったことも支援のひとつです。

自己啓発をうながすには、社員の主体的に学習に取り組むことができる環境をつくる必要があります。会社側が積極的に支援を行いましょう。

【人事異動】さまざまな経験を積ませる

人材育成には、人事異動も重要です。人事異動によって経験を積むことで、会社の業務を俯瞰的に見ることができ、将来の幹部候補を育てることにつながります。

人事異動の代表的な種類に、部署異動があります。ひとつの部署の仕事しか経験していない社員だと、大きな目で会社の業務を見ることができず、経営者や経営陣としての器が育ちにくくなってしまうかもしれません。さまざまな部署に所属することで、多様な経験・価値観が得られます。

しかし、社員の意思にそぐわない部署異動をしてしまうと、モチベーションが下がってしまうなどの逆効果となるおそれがあります。部署異動をする際には、社員がどのようなキャリアを考えているのかをヒアリングし、部署の希望や意向、適性を考慮することが大切です。

社員の成長をうながす組織づくりのポイント

ここまで見てきたとり、会社の成長には社員の成長が、社員の成長には、成長するための組織づくりが必要です。そこで、ここからは社員の成長をうながす組織づくりのポイントについて見ていきましょう。

評価制度を見直す

社員のモチベーションを保つ要素のひとつが、会社からの評価です。そこで、社員の成長をうながす組織づくりをするためには、評価制度を見直す必要があります。

例えば、研修を受けることで評価が上がらなかった場合は、研修を嫌がる社員もでてくるでしょう。また、人事異動で慣れない仕事を行ったために、業績が上がらず評価が下がる場合も同様です。このように、評価制度は従業員のモチベーションに大きく関わるとともに、人材育成にも大きな影響を与えます。

もちろん、研修を受けている人だけを優遇すれば、今度は受けていない人の不満が増えてしまいます。評価制度は、社員全員が納得できるものにする必要があります。

社員の成長をうながす組織づくりをするためにも、評価制度が多くの社員の納得度の高いものになっているか、また可視化されているか見直しましょう。

経営理念を社内に浸透させる

経営理念を社内に浸透させることも、社員の成長をうながす組織づくりのポイントです。社員の成長をうながす組織づくりをするためには、社員の協力が必要です。

組織がひとつの方法に向かって舵を切るには、まずは、企業理念を明確にし、社員に浸透させる必要があります。そのうえで、人材育成や経営方針といったアクションに移りましょう。

しかし、経営理念の浸透やそのための組織づくりを自社の力だけですることは、困難です。そこで、専門家の力を借りるのも手段のひとつです。

TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社」は、経営理念の浸透やそのための組織づくりに、多くの知識や経験を持っています。経営理念の浸透・組織づくりに興味がある場合は、ぜひ「TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社」へお声がけください。

まとめ

社員の成長は生産性アップや会社を率いる人材の創出につながり、ひいては会社の成長につながります。社員の成長には、OJTや研修といった教育だけではなく、成長するための組織づくりが必要です。

人材育成を効果的に行える組織をつくるには、評価制度を見直したり、経営理念を社内に浸透させたりすることが重要です。豊富な知識や経験を持っている専門家の力を借りながら、社員の成長をうながす組織づくりを行いましょう。