【中小企業向け】社長の役割や仕事を紹介

中小企業の経営者は、日々さまざまな経営課題と向き合いながら事業を展開しなくてはなりません。経営課題を解決することは、会社の成長につながるからです。 課題解決のためには、社長自身が自分の役割や仕事についてしっかりと把握することが重要です。 今回は、会社を成長させるために必要不可欠である、代表的な社長の仕事について紹介します。


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会社における社長の役割とは

「社長」とは、会社の代表を担う役職のことです。

中小企業では「社長=経営者兼オーナー(株主)」となっている場合も多いですが、本来の意味での「社長」とは、会社内部の業務執行に関する責任者のことを指します。時には会社の顔として、対外的な交渉役を担うこともあるでしょう。

社長の仕事は多岐にわたりますが、会社を成長させるためには、会社内部の業務執行に関する仕事をいかに達成できるかがポイントです。基本的には「経営理念の浸透・実践」「社員が頑張る仕組みづくり」「社員の鼓舞」といった仕事であり、これらは会社を永続発展させるためにも特に重要です。

社長の代表的な仕事を6つ紹介

前述したとおり、社長とは会社内部の業務執行に関する責任者であり、その仕事は多岐にわたります。

ここからは、一般的な会社における社長の代表的な仕事について、具体的に6つ紹介します。

1. 会社の運営方針や経営戦略を決める

社長の仕事として、まず挙げられるのが「会社の運営方針や経営戦略を決める」ことです。会社は、未来まで続くものである必要がありますが、そのためには会社が発展し続けなければなりません。

収益を伸ばして会社を発展させていくために重要なことが、会社の運営方針や経営戦略です。運営方針や経営方針がその時代にあったものでなければ、会社は成長しません。会社の運営方針や経営戦略を決めるのが、経営者である社長です。

運営方針や経営戦略を決めることは、会社の進むべき未来を決定する重要な仕事です。そのため、社長には強い意思と決断力が必要です。

もちろん、社長一人で決めるには難しい状況もあります。自分だけで判断が難しい場合は、会社の役職者などと相談して決めていくことになります。

2. 会社の目標を設定する

会社の目標を設定することも、社長の重要な仕事のひとつです。

一口に「目標」といっても、短期のものもあれば長期のものもあります。さらに、会社の経営成績に関するものもあれば、経営戦略や成長戦略に関するものもあるでしょう。

どれも会社の今後に大きな影響を与えることからも、目標を設定するというのは、会社の成長を左右する重要な仕事だといえるでしょう。

特に利益目標は、会社の拡大において必須といえる要素です。決められた期間で目標となる利益を出すことで、次への投資を行って会社を成長させたり、社員や株主に還元するためのキャッシュを生んだりするなど、会社が成長するために必要な資金を生み出せるからです。

とはいえ、初めから達成困難な目標を設定しても、社内の人間に同じ方向を向かせることは困難です。自社の成長につながる、適切な目標を設定することが大切です。

3. 目標達成のための計画を作成する

目標を設定したあとは、達成に向けての計画を作成します。

目標達成のための計画は、実効性のあるものでなければなりません。実効性のない計画の場合は、計画だけが宙に浮き、会社の成長発展にはつながりません。

実効性のある計画を作成するためには、現状と目標の間に存在する経営課題を把握し、「どうやって経営課題を解決するのか」「どこまでの経営課題をその年度に達成するのか」などを慎重に検討する必要があります。

社長一人で難しい場合は、会社の役職者や専門家と一緒に作成すると良いでしょう。

4. 会社全体の把握・管理

普段の経営活動における重要な社長の仕事が「会社全体の把握や管理」です。

会社の成長には、個々の従業員が自ら考え、行動していくことが重要です。しかし、あまりにも自分勝手に個々の従業員が動き出すと、逆に会社に悪影響を与えてしまいます。

社長は、会社がきちんと機能しているかどうか、自社の状態を常に把握しなくてはいけません。会社の状態を常に把握し、間違った方向に進んでいる場合は軌道修正をする必要があります。ただし、細かい部分にばかりに気を取られてしまうと、大事なことを見逃したり、ほかの業務に支障をきたしたりするおそれもあるので注意が必要です。

各部署の責任者からこまめな報告を受け、会社全体をマクロの視点で把握・管理していくことが大切です。

5. 資金繰り

中小企業の社長にとって、会社経営のために必要不可欠な仕事が資金繰りです。資金繰りとは、会社の経営活動の中で資金が不足しないようにするため、将来の資金の流れやあり方を把握、管理することです。

たとえば、「いつ、いくらのキャッシュの受け入れがあり、いつ取引先への支払や融資の返済があるのか」などを把握し、キャッシュが回るか判断したり、回らなければ資金の調達方法を考えたりします。

また、金融機関へ融資の相談、税金や返済金に関する責任、株主へ運営状況の説明を行うなどの仕事も社長の仕事になります。このように、社長が会社の資金状況について把握することは、会社の存続や成長にとって、非常に重要です。

6. 人材・後継者の育成

ここまでは、会社経営を中心に解説してきましたが、社長の仕事はそれだけではありません。人材や後継者の育成も、社長の重要な仕事です。人材や後継者が育たなければ、将来的な会社の発展がないからです。

では、人材や後継者の育成はどのように行えば良いのでしょうか。基本的には、社長が実際に細かい指導をするのではなく、人材育成の方向性や予算などに関する指示や承認を行います。しかし、管理職など社長に近い立場の人間に対しては、直接指導が必要な場合もあるので、臨機応変に行いましょう。

また、社長がある程度の年齢に達したら、会社の将来のために後継者の育成を行う必要が出てきます。後継者育成は会社の存続を左右する重要な仕事であるため、会社を任せられる適任者に対しては、さまざまな関係者と連携しつつ社長自ら行うことが大切です。

経営に関する社長の仕事はTOMAがサポートします!

ここまで解説したとおり、社長の仕事は経営から人材育成まで多岐にわたります。そのため、社長一人ですべての課題を解決するのは困難だといえるでしょう。

課題の解決には多くの知識や経験が必要になります。会社の役職者との連携はもちろんですが、外部の専門家によるサポートも課題解決には有効です。

TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社では、経営計画の作成支援から資金戦略、理念・クレド導入のコンサルティングなど、会社経営に関する幅広いコンサルティングサービスを行っています。会社経営に詳しい経験豊富な専門家が、社長の仕事をお手伝いします。

理念経営について熟知しているTOMAコンサルチームが、永続発展する企業運営の道筋を描き、実現に向けてサポートを行います。経営に関する課題でお困りの場合は、ぜひお気軽にTOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社にお問い合わせください。

まとめ

「社長」とは、会社の代表を担う役職のことです。一般的な社長の仕事は、会社の運営方針や経営戦略の決定、会社の目標設定、目標達成のための計画作成、資金繰り、人材や後継者の育成など、非常に多岐にわたります。

会社を永続発展させるためには、社長が担う仕事の重要性について見直し、さまざまな経営課題を解決することが重要です。自社の役職者はもちろん、会社経営に詳しい専門家のサポートなども受けながら、末永く発展し続ける会社を目指しましょう。