業績が上がらないと悩むすべての経営者へ|業績を上げる7つの手法

会社の経営を続けているなかで、業績がなかなか上がらず、悩みを感じている経営者の方は多いでしょう。業績が上がらない原因を把握し、改善をしていく必要があります。 ここでは業績が上がらない代表的な原因や、業績を上げるアイデアなどを徹底解説します。


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会社の業績が上がらない原因

まず、会社の業績が上がらない原因から見ていきましょう。

原因1.経営力の低下

会社の業績が上がらない代表的な原因のひとつに「経営力の低下」があります。

特に中小企業においては、経営力は経営者の能力とイコールになることがほとんどです。つまり、業績低下の原因の多くは経営者の能力にあるといえます。

経営成績書、財務諸表、経営分析など、自社の経営状況を客観的に見る指標はたくさんあります。しかし、数字をおろそかにした勘に頼った経営では、事業が正しくない方向に進んでしまいます。また、経営者によるワンマン経営では、経営者の経験による判断に固執してしまい、経営方法や方針の転換がスムーズにできないこともあります。

このように、業績が上がらない理由には、経営者の能力による経営力の低下があります。

原因2.組織力の低下

会社の業績が上がらないもうひとつの代表的な原因が「組織力の低下」です。会社の組織力強化には、経営者と従業員または従業員同士が同じ方向を向くことが欠かせません。

しかし、従業員の間の隠ぺい体質や従業員の声が経営に反映されない状態では、風通しの悪い会社になってしまいます。

また、経営者と従業員または従業員の間で情報共有や協力体制がなければ、従業員間の信頼関係が構築されず、組織力の低下がおこります。

業績の良い会社のふたつの特徴

ここまでは、会社の業績が上がらない原因について見てきました。では、反対に業績の良い会社とはどのような会社なのでしょうか。

そこで、ここでは業績の良い会社のふたつの特徴について見ていきます。

時代の変化に対応できる

業績の良い会社の特徴のひとつが「時代の変化に対応できる」ことです。企業をとりまく環境や社会情勢は、刻一刻と変化しています。企業はその変化に常に対応できなければ、時代に取り残されてしまいます。環境変化に対応させることで、会社を継続して成長させることが可能です。

業績の良い企業の多くは、常に時代や消費者のニーズの変化にアンテナを張り、組織を変化させています。

明確なビジョンを持っている

明確なビジョンを持っていることも、業績の良い会社の特徴のひとつです。明確なビジョンとは、業績や社会貢献など、会社が今後どのような姿になりたいのかを示すことです。その会社のビジョンが経営者だけではなく、すべての従業員まで浸透している企業は、従業員が意思統一し、同じ方向を向いて仕事を行うため、目標達成までのスピードが早くなります。

会社が明確なビジョンを持ち、目標を速やかに達成していくことで、会社を継続して成長させ、良い業績を残していくことができます。

業績を上げるための7つのアイデア

時代の変化に対応できることや明確なビジョンをもっていることは、業績の良い会社の特徴ですが、それだけでは業績を上げることはできません。ビジョンを持ったうえで、業績を上げるための具体的な対策を施す必要があります。

そこで、ここでは業績を上げるために、企業が行いたい7つのアイデアを紹介します。

1.売上の見込める商品、サービスを重点化する

業績を上げるためには、何といっても商品、サービスの売上を伸ばさなければなりません。売上の見込める商品やサービスに注力をし、さらに売り上げが伸びる施策を講じる必要があります。

重点化すべき商品、サービスを絞るために、まずはグラフ化した売上高推移の比較や、ABC分析を行いましょう。

それぞれの売上高を把握することができれば、「最重要商品」「残しておく商品」「将来性のない商品」「不必要な商品」の4つに分類し、最重要商品から順に力を入れていきます。

2.商品・サービスの価格を見直す

どれだけ品質の良い商品の販売やサービスの提供を行っていたとしても、その商品やサービスが売れなければ、業績アップは見込めません。そこで、商品・サービスの価格を見直すことが重要です。

利益の出る価格を把握した上で、顧客にとって手に入れやすい価格となっているかどうかを、他社と比較して考えます。

ただし、「とにかく他社よりも安く」と安易な値下げはしないようにしましょう。価格を下げすぎてしまい、赤字になってしまっては元も子もありません。

3.客単価を上げる

業績を上げる方法のひとつに「客単価を上げる」ことがあります。商品やサービス価格の見直しが難しい場合は、顧客一人当たりの購入単価を上げる方法を検討しましょう。

客単価を上げる方法には「クロスセル」「アップセル」があります。クロスセルとは、その商品やサービスと関連する商品を紹介し、一緒に購入してもらうことで客単価を上げる方法です。アップセルとは、通常の商品やサービスよりも顧客のニーズに合ったグレードの高いものを紹介し、購入してもらうことで客単価を上げる方法です。

4.商品・サービスの開発や改善を図る

商品・サービスの開発や改善を図ることも業績を上げる方法のひとつです。商品やサービスには「売れる期限」があります。ロングセラーの商品やサービスでも、長い販売期間の間に改良や改善を繰り返しています。

商品・サービスの開発や改善を図ることは、中長期的な業績の向上には欠かせない施策です。例えば「既存商品のターゲットや価格帯を変えた商品の開発」「自社の強みを活かせる異なる商品の開発」などがあります。

5.消費者ニーズに合わせたマーケティング戦略を行う

商品やサービスの単価に注目するだけでなく消費者ニーズに合わせたマーケティング戦略を行うことは、業績を上げるために必要不可欠です。

消費者ニーズの分析は、マーケティング会社に依頼することもできますが、自社で行うこともできます。例えば、SNSを活用した口コミマーケティング検索エンジン最適化などを行うことで、自社や競合他社の商品やサービスのユーザーの意見を知ることができ、消費者ニーズに合わせたマーケティング戦略を行うことができるようになります。

6.顧客満足度を調べる

顧客満足度の度合いは売上に直結します。そのため、顧客満足度を調べることも、業績を上げることにつながります。

顧客満足度を調べるために、顧客に5段階評価のアンケートを行いましょう。「非常に満足」の割合がどれくらいかを指標にし、施策を講じていきます。また、5段階評価だけでなく、リピートや紹介をしたいか、その理由を収集して、改善点を考えます。

7.人材のスキルアップを図る

自社の商品やサービスのさまざまな見直しと同時に行いたいのが、人材のスキルアップを図ることです。社内の人材のスキルアップを行うことで、継続的に業績を上げることができるようになります。

例えば、社内で成約率の高い営業パーソンのスキルの共有や、それをもとにロールプレイングを行います。営業ノウハウを社内で共有できれば、優秀な人材が退社したとしても、売上への影響を少なくすることができるでしょう。

まとめ

会社の業績を上げるためには、業績が上がらない原因を把握し、改善策を実行していく必要があります。業績が上がらない原因には、「経営力の低下」や「組織力の低下」があります。まずは、会社内の組織の課題から克服しましょう。

同時に、商品やサービスの売上高を上げるための施策をしていく必要があります。重要なのは、自社に合った行動をしていくことです。まずは、自社の状況を確認することから始めてみましょう。

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