ダメな経営者はやりがち?してはいけない5つのコミュニケーション

経営者として、社員とのコミュニケーションをどのように取ればいいのかわからないと悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。社員とのコミュニケーションに課題を感じ、経営者としてどうあるべきか考えることも多いでしょう。 今回は、経営者がしてはいけないコミュニケーションの具体例を中心に、社員とコミュニケーションを取るメリットや、社員との信頼関係を築くポイントを解説します。


この記事は約6分で読み終わります。

経営者がしてはいけない5つのコミュニケーション

社員と信頼関係を築くには、コミュニケーションが重要です。ただし、単にコミュニケーションを取ればいいというものではありません。経営者として社員と適切なコミュニケーションを取るにはいくつかのポイントがあります。

ここでは、経営者が取りがちなコミュニケーションのNG例について解説します。

1.社員の話を聞かない

社員の話を聞かない経営者は、周囲から信頼を失っているかもしれません。

社員の話に対して否定や反論で返し、会社の意思決定をすべて経営者ひとりで行っている状態は、組織として危険といえます。会社の方針が経営者ひとりの考えに偏りがちになるからです。

社員は自分の意見が聞いてもらえないと感じれば、次第に意見を伝えることを諦めるようになります。やがて社内全体のコミュニケーションも停滞するでしょう。

誰も自分の意見を発言せず、風通しが悪い職場環境だと、業務効率や定着率にも悪影響を与えることになりかねません。

2.言うことが頻繁に変わる

経営者の言うことが頻繁に変わるのもよくありません。

社員は経営者の方針に従って業務を進めるものです。経営者の発言が二転三転していては、上司から部下に与える指示も毎回変わってしまい、現場に混乱をきたしてしまいます。社員に負担を強いることにもなり、経営者の信頼を失うことにつながりかねません。

もちろん、場合によっては一度出した指示を覆せざるを得ない場合もあるでしょう。その際には社員が納得できるような理由を合わせて伝えることが大切です。

3.社員に対して感謝を伝えない

経営者が社員に対して「給料を出しているのだからやって当然」という態度を示せば、社員にもその考えは伝わってしまいます。お礼を伝えない環境だと、社員のモチベーションが下がることもあるでしょう。

社員が毎日業務に勤しんでいるからこそ、会社は成り立っています。社員に向けて感謝の気持ちを忘れず、さらに言葉にしてきちんと伝えることを意識する必要があります。

社員に対しては、常日頃から感謝を伝えるように心がけましょう。

4.社員への要求が多すぎる

社員に対して「社会人であればこれくらいできるべき」といった考え方になってしまうこともあるでしょう。しかしながら、社員に求める業務量が多すぎたり、求める品質が高すぎたりすることは避けたいところです。

「はじめから完璧にできる人間はいない」といった寛容な心をもって接しなければ、ミスや怠慢に対して厳しくなってしまいます。経営者からの叱責や過剰な期待は、社員のモチベーション低下につながります。

経営者が社員に対して過大な要求を抱くと、当然社員からも経営者に対して、同じように「経営者であればこれくらいすべき」との要求をもたれるでしょう。

5.社員と話す機会が少ない

社員とはできるだけ面と向かって話す機会を設けましょう。オフィスで会っても挨拶のみや、指示を出すのみでは経営者と社員との間に壁が生まれてしまいます。

最近では、業種によってはテレワークを積極的に取り入れている会社も多いでしょう。しかし、テレワーク環境では直接会ってコミュニケーションを取る機会が減ってしまいます。

テレワークを導入するとしても、週に何日かは出社日を設けて対面でコミュニケーションができる場を設けましょう。特に経営者は、可能な限り出社することが望ましいです。

経営者と社員間でコミュニケーションをとるメリット

なぜ、経営者は社員とコミュニケーションを取る必要があるのでしょうか。経営者が社員とコミュニケーションを取ることには、次のメリットがあります。

会社への愛着が生まれる

特に規模の小さい会社では、経営者への信頼が会社への信頼に影響しやすい傾向があります。

経営者が社員にとって信頼できる人間であれば、会社への愛着も生まれます。社員と信頼関係を築くことで定着率の向上も期待できるでしょう。

経営者や会社への信頼度が低い場合、他社のことがよく映ってしまいます。他社と比較して良い条件のところがあった場合、離職につながる可能性があります。

課題や問題の早期解決につながりやすい

日頃から社員とコミュニケーションを取ることで、現場がどういった状況なのか、お客様の声はどういったものが多いのか、などの情報を把握しやすくなります。

経営者がこうした現場の状況を把握しておくのは非常に重要です。経営課題や問題に対して適切な判断を下せるからです。また、常にアンテナを張っておくことで、早期に問題に取り組むことができます。

社員との信頼関係を築く4つのポイント

では実際に、どのように社員とコミュニケーションを取り、信頼関係を築けばいいのでしょうか。ここでは社員との信頼関係を築く4つのポイントを紹介します。

1.従業員と話す機会を増やす

一見単純と思えるかもしれませんが、社員とのコミュニケーションの機会を増やすだけでも信頼関係の構築に役立ちます。

コミュニケーションの機会を増やすには、食事会などの社内イベントの実施がおすすめです。また、社内SNSなどを設けて、経営者から社員へ向けてメッセージを発信するのも良いでしょう。

いずれにせよ、経営者が社員に関心をもち、積極的に交流することが重要です。社員との親睦を深めることができる施策を増やして、できるだけコミュニケーションを重ねましょう。

2.社員の話をよく聞く

基本的に経営者は、社員に対して指示や命令を出す立場です。ただし、それが社員の意志や都合を無視した一方的なものになると、信頼関係が失われてしまいます。

コミュニケーションは一方通行では成立しません。自分の価値観や考えを押し付けず、相手の話をよく聞き、なにを考えているのか知る必要があります。

たとえ指示命令を出す立場にあるとしても、社員からの意見も汲み取り、相手のことを尊重したコミュニケーションを行うべきです。そうすることで、社員も気持ちよく業務に取り組むことができるでしょう。

3.経営者として尊敬される振る舞いをする

社員からの信頼を得るには、尊敬される経営者になることが大事です。そのためには、経営者自身が仕事に対して全力で取り組み、喜んで働く姿勢を見せると良いでしょう。

経営者のそうした姿を見れば、社員も目指すべき理想を見つけることができ、モチベーションアップにつながるかもしれません。少なくとも刺激を受けて、何か変わろうと感じるでしょう。

4.経営理念が浸透しているか見直す

ときには、経営理念が浸透できているか確認しましょう。経営理念が浸透していると感じれば、社員は会社に対して信頼をもっているといえます。経営理念の浸透は従業員エンゲージメントやパフォーマンスの向上につながるからです。

経営理念が浸透できていない、浸透しているか判断できないなどのお悩みがある場合は、TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社へご相談ください。

TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社では、経営に関するあらゆる悩みごとをワンストップで解決へ導きます。企業理念(経営理念)の作成はもちろん、全従業員への浸透・実践への落とし込みまでトータルでサポートいたします。

社員との信頼関係の築く方法や経営理念の浸透についてお悩みの場合は、ぜひお問い合わせください。

まとめ

社員とのコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことは、モチベーションの向上や離職率の低下につながります。

社員とのコミュニケーションの取り方について、課題を感じている経営者の方は、ぜひTOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社へご相談ください。