100年企業創りレポート
2026.05.31 Sun

赤文字:藤間のコメント
黒太文字:引用
(前略)
日本の経営者は、総じてリスクを取ることに慣れていない。
明日は今日の延長でいいという発想では、変化の激しい時代に組織は前に進めない。
連続ではなく非連続な思考でイノベーションを起こすことができる人材が変革人材だ。
変革人材はどんな組織にもいる。
問題は、変革人材がつぶされてしまう環境が組織の中にあることだ。(中略)
では、変革人材が活躍するために何が必要なのか。
私は「失敗を許容する文化」
「短期の利益に縛られない意思決定」
「ゼロイチの挑戦を止めない環境」、
この3 つが欠かせないと思っている。 (中略)
そこで重要になるのが本質への立ち戻りだ。企業はそもそも人の集まりである。
「どんな人がいて、何を大切にしてきた組織なのか」が組織の根源的な強みをつくる。
社員一人一人が、企業文化の根本である「存在理由」を共有することができれば、
人は自然と動き出す。
だからこそ、まず変えなければならないのはトップ主導の変革人材の掘り起こしだ。
トップが率先して社員に存在理由と進むべき道を示していく。
それができれば、変革人材が必ず生まれてくる。
その人材を活用し、変革の波を起こしていく。最初は組織の一部であっても、
やがてはそれが全社に広がっていく。
大橋譲 『経済界』 「視点」 株式会社経済界 2026 年2 月号
私は現在、月刊『致知』にて名だたる老舗企業の社長の皆様を毎月取材させていただいております。
その中で強く感じるのは、永続する企業には必ず「変革人材」が存在しているということです。
長年培われてきた理念や伝統、先人たちの知恵を大切にされながら、それをただ守るだけではなく、「自分の代で何を変えるべきか」
「次の時代へ何を残すべきか」を真剣に考え、挑戦し続けておられます。
変革には当然、失敗も伴います。
けれども、その失敗さえも将来の成長の種となり、
企業の厚みや強さにつながっているように感じます。
100 年企業、200 年企業と呼ばれる会社ほど、
「変わらないために変わり続ける」という姿勢を持っています。
ある時代に変革を担う人材が現れなければ、企業は少しずつ活力を失い、やがて衰退していきます。
これは会社全体だけでなく、一つひとつの部門にも同じことが言えるでしょう。
変化を恐れ、前例踏襲だけになった時に、
その部門は衰退部門になってしまうのだと思います。
だからこそ、今の時代に必要なのは、過去への敬意を持ちながらも、
未来に向かって一歩踏み出せる「変革人材」なのだと実感しています。