100年企業創りレポート
2025.08.31 Sun

赤文字:藤間のコメント
黒太文字:引用
日用心法とは、日常生活を送る上でどういう心の工夫、生活習慣に心がけているか、ということである。
その在りようが人生の質・充実度を決める要になるという意味で、どういう日用心法を持つかは大事
なことである。よき人生を生きた人はよき日用心法を実践した人だ、ともいえる。
(中略)
映画評論家の淀川長治さんである。テレビ全盛の時代、「日曜洋画劇場」があり、その解説を担って
いたのが淀川さんだが、最後を独特の「サヨナラ、サヨナラ」と締め括り、人々の心を和ませた。
その淀川さんは毎朝、必ずしていることが一つあった。それは毎朝、目が醒めると、
「きょうは〇月〇日(その日の日付をいう)
きょうという日は一度しかない
きょうも一所懸命生きよう
だからニコニコしていこう」。
多くの人の心を和ませた笑顔は、淀川さんの日用心法の賜であったことがこの話からうかがえる。
では、人生に鮮やかな足跡を残した人たちはどんな日用心法を持っていたのだろうか。
その残した言葉に学んでみたい。
(中略)
●暗いところばかり見つめている人間は、暗い運命を招き寄せることになるし、いつも明るく明るく
と考えている人間はおそらく運命からも愛され、明るく幸せな人生を送ることができるだろう
―― 新井正明・住友生命元名誉会長
●うまくいくのもいかないのも、それはすべて自分に責任があると考えたほうがいい。
外に原因を求めている間は決してうまくいかない ―― 松下幸之助
●どんな逆境に遭っても、決して天を怨まず人を咎めず、自らを信じて心穏やかに道を楽しむ
―― 渡部昇一
各人各様の日用心法がそれぞれの人生を鮮やかにしたのだろう。
最後に、約三十年、京セラの創業者・稲盛和夫氏の秘書を務めた大田嘉仁さんは、
ある時一枚のノートの切れ端を「君にこれをあげる」と手渡されたという。
そこには、こう記されていた。
「人間は暗いと失敗をする。陰気な人間は失敗する。明るい人が成功する。人の長所を認める人が明
るい。自分を未来において立派な明るい自画像をかける人。先のことは判らない運命である。それ故
にこそ、未来に立派な明るい目標を立てること」
稲盛さん自身が若い頃に自らを鼓舞すべく、折にふれて読み返していた言葉なのだろう。
いわば、稲盛さんが日用心法としていた言葉といえる。
私たちも人生の先輩に学び、よき日用心法をもって人生に臨みたい。
( 『致知』致知出版社 2025 年8 月号 特集日用心法)
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