100年企業創りレポート
2024.04.26 Fri
赤文字:藤間のコメント
黒太文字:引用
柳井 正 ユニクロ会長
多くの日本企業は「バックミラー経営」をしていると思います。自分たちが成功した姿を見て、その繰り返しばかりをする。そこに改善はあっても、イノベーションはない。過去を見ていては、新しいことは生まれないのです。それは当たり前のことです。(略)
最近は昔よりも、継続していればいいと考える傾向が強くなったと感じますね。
同じことの繰り返しで一生を終えて、意味があるのですか。
高原慶一朗 ユニ・チャーム創業者
「業績が悪いのは景気が悪いからだ」「この商売は斜陽だから、どんな手を打っても無駄だ」。賢い人
ほど、こんなふうに失敗の原因を周囲に求めがちです。「自分は決して悪くない」という思考から抜け出せないのは、「視座」が足りないからです。
経営者には、幅広い視野を持つ「鳥の目」と、身の回りを正視する「虫の目」が必要です。失敗したり、行き詰まったりしたら、鳥の目と虫の目を使って、あらゆる視座から事態を見つめてみる。必ず己の非が見えてきます。まずは、そこから直す。そうすれば物事はきっと動き出す。物事のすべては自分に原因がある。
この考え方こそが人を成長させるのです。本田宗一郎 ホンダ創業者
(『日経トップリーダー』 日経BP 2024年1月)
経営者の大切な仕事は、各社員が生き生きと働けるような、好きな仕事を見つけてやることでしょう。
これは経営者の腕のみせどころだな。技術好きの人間に、やりたいと思っているようなテーマを与える。本当に好きなら、それで自然に育ちますね。
孫 正義 ソフトバンクグループ会長兼社長
寝ても覚めても何があってもそのことを集中的に考えていないと。もう、その思いを抱いて寝るって
いうぐらいの情熱がないと、抜きん出るのは難しい。狂ったほどにやらなくて事が成せるほど世の中は甘くない。翼を生やし飛んでいくのは、それほど難しいんです。(略)
永守重信 ニデック会長
「潰れるかもしれない」と思っています。絶対に安心だと思ったら、毎朝6時50分に会社に来られないし、365日働けませんよ。家で座っていると「会社がなくなっているんじゃないか」と心配になったりするのです。
経営者の心が緩んだときにはもう終わり。絶えず危機感を持たなければいけないのです。
飯田 亮 セコム創業者
とにかく、経営者は何よりもまずビジョンをつくること。そして、社員に完全に理解してもらうこと。ラーメン屋さんでも、「なぜおれたちはおいしいラーメンを作るのか」というビジョンがなければおいしいラーメンはできない。そういうものなんだ。
ご紹介したトップリーダー達の話にキャッチコピーをつけるとしたら次のようになるでしょうか。
柳井 正氏「バックミラー経営」、高原 慶一朗氏「視座が足りない」、本田 宗一郎氏「各社員が生き
生きと」、孫 正義氏「寝ても覚めても」、永守 重信氏「潰れるかもしれない」、飯田 亮氏「ビジョンをつくること」。
これらの言葉は、悩んでもがいて器を大きくした人の話ということで、私も幹部の大量退職、銀行の
貸しはがしでの銀行支店長への土下座などを経て今のTOMAがあります。
「苦難は幸せの狭き門」(倫理法人会の言葉)ですね。
道にかなった方針を立て
(『徳望塾』 致知出版社主催 藤尾秀昭社長の講演)
全員が力を合わせて努力すれば
事業というものは必ず成功する
——松下幸之助
優秀な人ばかりが集まっていなくても、
一丸となって働けば、
どこにも負けない成果をあげることができる
——松下幸之助
私も全く0からスタートして、40年TOMAグループを経営してきて、社員全員が力を合わせて努力し
一丸となったら、企業はとてつもなく成長し、社員・家族・お客様・地域が幸せになると思います。
経営幹部の3つの心構え
心構え1 覚悟と責任感を持つ
□「自分には関係ない」と思ったことがありませんか?
□ 部下の人生に責任を感じていますか?
□ 現場と距離を置いていませんか?
□「部下の尻拭い」をしていますか?
□ 部下に「還元」をしていますか?
心構え2 常に考え続ける
□ 思考力を鍛える努力をしていますか?
□「なぜ」を繰り返していますか?
□「そもそも論」で考えていますか?
□「仕事」と「作業」の違いを教えていますか?
□ 自分の袖を決めていますか?
□「顧客最優先」だけでいいですか?
□ 損得勘定を忘れていませんか?
心構え3 会社の最後の良心となる
□「守り」を軽視していませんか?
□「小さな会社なら許される」と思っていませんか?
□「次の社長」の当てがありますか?
(井東昌樹『 日経トップリーダー』 日経BP 2024年2月)
右腕とする幹部が育たないのは、経営者が幹部を育てないからです。
社長は真剣(本物の刀)で切られたら死ぬ。幹部は竹刀で切られても死なないと言われています。
それを幹部に対して真剣に戦う気持ちにさせ、自分イコール会社と考えてもらうことが必要です。
やはり信じて任せる気持ちが重要なのだと思います。
「サービスの3ステップ 新タイプ
(角田識之『 社長のビタミン・一日一語』 第5931 2024年2月6日)
1. あたたかい、心からのごあいさつを。
お客様をお名前でお呼びします。
2. 一人一人のお客様のニーズを先読みし、
おこたえします。
3. 感じのよいお見送りを。
さようならのごあいさつは心をこめて。
お客様のお名前をそえます。」
① お客様の名前を呼ぶことの努力
お客様との距離が近づきます。
② お客様への個別対応への本気の覚悟
お客様のニーズを先読みして対応する。
ザ・リッツ・カールトン大阪は、設立5年で並みいる老舗ホテルを抜いて、おもてなしNo1ホテル
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