TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社

100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート vol.312 2024.5月号

2024.04.26 Fri

赤文字:藤間のコメント

黒太文字:引用

1. 名経営者たちの「至言」 誰もが悩んでもがいて器を大きくした

柳井 正 ユニクロ会長
多くの日本企業は「バックミラー経営」をしていると思います。自分たちが成功した姿を見て、その繰り返しばかりをする。そこに改善はあっても、イノベーションはない。過去を見ていては、新しいことは生まれないのです。それは当たり前のことです。(略)
 最近は昔よりも、継続していればいいと考える傾向が強くなったと感じますね。
 同じことの繰り返しで一生を終えて、意味があるのですか。

高原慶一朗 ユニ・チャーム創業者
「業績が悪いのは景気が悪いからだ」「この商売は斜陽だから、どんな手を打っても無駄だ」。賢い人
ほど、こんなふうに失敗の原因を周囲に求めがちです。「自分は決して悪くない」という思考から抜け出せないのは、「視座」が足りないからです。
 経営者には、幅広い視野を持つ「鳥の目」と、身の回りを正視する「虫の目」が必要です。失敗したり、行き詰まったりしたら、鳥の目と虫の目を使って、あらゆる視座から事態を見つめてみる。必ず己の非が見えてきます。まずは、そこから直す。そうすれば物事はきっと動き出す。物事のすべては自分に原因がある。
この考え方こそが人を成長させるのです。

本田宗一郎 ホンダ創業者
経営者の大切な仕事は、各社員が生き生きと働けるような、好きな仕事を見つけてやることでしょう。
これは経営者の腕のみせどころだな。技術好きの人間に、やりたいと思っているようなテーマを与える。本当に好きなら、それで自然に育ちますね。

孫 正義 ソフトバンクグループ会長兼社長
寝ても覚めても何があってもそのことを集中的に考えていないと。もう、その思いを抱いて寝るって
いうぐらいの情熱がないと、抜きん出るのは難しい。狂ったほどにやらなくて事が成せるほど世の中は甘くない。翼を生やし飛んでいくのは、それほど難しいんです。(略)

永守重信 ニデック会長
「潰れるかもしれない」と思っています。絶対に安心だと思ったら、毎朝6時50分に会社に来られないし、365日働けませんよ。家で座っていると「会社がなくなっているんじゃないか」と心配になったりするのです。
経営者の心が緩んだときにはもう終わり。絶えず危機感を持たなければいけないのです。

飯田 亮 セコム創業者
とにかく、経営者は何よりもまずビジョンをつくること。そして、社員に完全に理解してもらうこと。ラーメン屋さんでも、「なぜおれたちはおいしいラーメンを作るのか」というビジョンがなければおいしいラーメンはできない。そういうものなんだ。

(『日経トップリーダー』 日経BP 2024年1月)

ご紹介したトップリーダー達の話にキャッチコピーをつけるとしたら次のようになるでしょうか。
柳井 正氏「バックミラー経営」、高原 慶一朗氏「視座が足りない」、本田 宗一郎氏「各社員が生き
生きと」、孫 正義氏「寝ても覚めても」、永守 重信氏「潰れるかもしれない」、飯田 亮氏「ビジョンをつくること」。
 これらの言葉は、悩んでもがいて器を大きくした人の話ということで、私も幹部の大量退職、銀行の
貸しはがしでの銀行支店長への土下座などを経て今のTOMAがあります。
「苦難は幸せの狭き門」(倫理法人会の言葉)ですね。

2. 45年経営してきて、結論はこの松下幸之助の言葉からと思う

道にかなった方針を立て
全員が力を合わせて努力すれば
事業というものは必ず成功する
——松下幸之助
優秀な人ばかりが集まっていなくても、
一丸となって働けば、
どこにも負けない成果をあげることができる
——松下幸之助

(『徳望塾』 致知出版社主催 藤尾秀昭社長の講演)

私も全く0からスタートして、40年TOMAグループを経営してきて、社員全員が力を合わせて努力し
一丸となったら、企業はとてつもなく成長し、社員・家族・お客様・地域が幸せになると思います。

3. 経営幹部は勝手に育たない 幹部に必要な3つの「心構え」

経営幹部の3つの心構え

心構え1 覚悟と責任感を持つ
□「自分には関係ない」と思ったことがありませんか?
□ 部下の人生に責任を感じていますか?
□ 現場と距離を置いていませんか?
□「部下の尻拭い」をしていますか?
□ 部下に「還元」をしていますか?

心構え2 常に考え続ける
□ 思考力を鍛える努力をしていますか?
□「なぜ」を繰り返していますか?
□「そもそも論」で考えていますか?
□「仕事」と「作業」の違いを教えていますか?
□ 自分の袖を決めていますか?
□「顧客最優先」だけでいいですか?
□ 損得勘定を忘れていませんか?

心構え3 会社の最後の良心となる
□「守り」を軽視していませんか?
□「小さな会社なら許される」と思っていませんか?
□「次の社長」の当てがありますか?


(井東昌樹『 日経トップリーダー』 日経BP 2024年2月)

右腕とする幹部が育たないのは、経営者が幹部を育てないからです。
 社長は真剣(本物の刀)で切られたら死ぬ。幹部は竹刀で切られても死なないと言われています。
それを幹部に対して真剣に戦う気持ちにさせ、自分イコール会社と考えてもらうことが必要です。
 やはり信じて任せる気持ちが重要なのだと思います。

4. ザ・リッツ・カールトンでは、数あるサービスの中で、
これだけは絶対やろうと決めているものが三つある

「サービスの3ステップ 新タイプ
1. あたたかい、心からのごあいさつを。
   お客様をお名前でお呼びします。
2. 一人一人のお客様のニーズを先読みし、
   おこたえします。
3. 感じのよいお見送りを。
   さようならのごあいさつは心をこめて。
   お客様のお名前をそえます。」

(角田識之『 社長のビタミン・一日一語』 第5931 2024年2月6日)

① お客様の名前を呼ぶことの努力
  お客様との距離が近づきます。
② お客様への個別対応への本気の覚悟
  お客様のニーズを先読みして対応する。
 ザ・リッツ・カールトン大阪は、設立5年で並みいる老舗ホテルを抜いて、おもてなしNo1ホテル
になりました。
 サービスに限らず実践しませんか?