明るく楽しく元気前向き情熱ありがとう通信
2021.12.28 Tue
伸びる子と伸びない子の違いは、どこにあるのだろうか?
野球の場合であれば、技術的な素質ももちろんある。
ないとは言わない。
しかし、伸びる子と伸びない子の決定的な違いは「心」にある。
そして「心」は行動や態度、立ち振る舞いにあらわれる。
伸びない子は「僕はダメなヤツです。試合に使わないでください、ミスしますから・・・」
と全身でアピールしている。
そういう子は、ウォーミングアップひとつ見ても、どこかしら手抜きをしているし、練習中にも覇気がない。
逆に、小さなことにも決して手を抜かず、真摯に取り組む子は、必ず伸びる。
たとえ高校野球という場で結果が出なかったとしても、長い人生のステージでかならず伸びる。
朝の散歩は社会人野球の監督をしていたころからはじめたトレーニングだが、同じ15分間の散歩でも、人によって大きな差が出る。
懸命に何かを吸収しようとしている者と、なんとなくやっている者は明らかに違う。
実際、小さなことをおろそかにする者、人の見ていないところで手を抜きをするものは、試合などでも大きな失敗をする。
人の嫌がることを率先してやる。
どんな小さなことでも手を抜かない。
イヤなことやつらいことから逃げない。
そういった「心」をまっすぐ育ててやれば、社会に出てからも上司の要求に素直に応えるし、部下や同僚のちょっとした悩みにもすぐに気がつく。
小さなことが気づけるから、ミスもしないし、いいアイデアが出せる。
1分間スピーチさせるのも、小さなことに気づこうとする心を育てて欲しいからだ。
小さなことに気づいて、自分の行動に結び付けていければ、少しずつかもしれないが、確実に成長できる。
どんなことでも、最終的にそんな人の「心」が決めるのだ。
(沖縄興南高校野球部監督 我喜屋優 著『逆境を生き抜く力』より)