100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.237 2018.02月号

2018.02.01 Thu

1.事業承継「関わる者」の心得(拙著『中小企業のための成功する事業承継』PHP研究所)

12月号、譲る者の心得。1月号、継ぐ者の心得をまとめました。今回は親族や社員などの事業承継に関わる者の心得をまとめました。

 ①親族は、企業をアワーカンパニーと捉えよ、決してマイカンパニーではない。

 ②社員は、企業者や先代を尊敬しつつ、後継者である社長のカラーを打ち出す手助けをする。

 ③世代交代こそ企業が成長するチャンス!不安に思うことはない。将来に夢を持て。

 ④会長と社長で話のニュアンスが異なったら社員は必ず確認する。

 ⑤社長交代を近代経営に転換するチャンスと捉え、外部プレーンを活用する。

 ⑥経営理念を深めるため、クレド(経営理念に沿った、従業員が心がける信条)を作り何をしなければいけないかを改めて考え直す。

事業承継では親族や社員の協力や理解が不可欠です。

 

2.B’zのライブに行って「明るく・楽しく・元気に・前向き」を1/7,1/8、2日間東京ドームでもらってきました

B’zはアルバム総売上枚数4.657万枚(歴代1位)の超人気2人ロックユニット(松本56歳、稲葉53歳)で30年間トップミュージシャンです。

2日間東京ドームを満席(50.000人×2日間)にし、100.000人をノリノリで「明るく・楽しく・元気に・前向き」にしてくれました。

TOMAの行動指針に「TOMAグループは理念経営を実践し、必ず社員やお客様を明るく・楽しく・元気に・前向きにさせて、コンサルティング業界のB’zやサザンオールスターズになる」とあり、我々TOMAグループもB’zのように、お客様を「明るく・楽しく・元気に・前向き」にする使命があると実感してきました。

TOMAの社員も連れて、2日間行ってきました。

今年も社員・家族・お客様・地球を「明るく・楽しく・元気に・前向き」にし続けていきます。

 

3.「青春とは心の若さ」(大変尊敬する木野親之先生の年賀状)

松下幸之助は「青春とは心の若さ」と言っていました。

人間は幾つになっても、魂を揺さぶって生きねばならない。

人は生き生きと生きた時、その人はいつも青春なのです。

人は青春を忘れた時、その人を老いたと言うのです。

青春は自分を奮い起こし、他人を幸せにします。

私も今が青春だと思って生きています。

 

4.本物の人間(芳村思風先生『感性論哲学』思風会)

本物の人間の3条件

 ①不完全性の自覚から、にじみでる謙虚さを持つ。自分には、短所や欠点があることを自覚することで謙虚になれる。

 ②より以上を目指して生きる。人間は不完全だから「もっとよくやれないか」「もっとよくならないか」と現状に満足することなく成長する意欲を持って生きること。

 ③人の役に立つ存在になる。自分の価値は他人が決定します。人に喜んでもらえる仕事の仕方、感謝してもらえる仕事の仕方ができる人間になることです。

 職場や会社はその仕事をしている人間を人に喜んでもらえるような仕事の仕方ができる能力と人間性を持った人間に鍛える道場です。

私は、本物の人間になるために修業することが人生の目的と思います。

 

5.土下座・社長と会長の違いはどこに!(松岡浩 『満堂に春を生ず』)

社長から会長になると、土下座をして謝るような覚悟から解き放たれたことでしょうか。

社長という立場はそれほどに厳しく、しかも全ての責任を負っていることを意味している。

社長の辞書には「弁解」の文字はないのだ。

私は、過去5回の土下座があります。

①15年前TOMAグループが銀行の貸しはがしにあい、銀行の支店長へ土下座。

②社員の不祥事で社員へ土下座。

③~⑤社員の仕事のミスでお客様へ土下座。

その時は本当に社員や会社を守るために必死でした。

今は、必死の程度がちがう気がします。

35年間必死にやってきて、社長業は大変だと思います。

けれども、社員、家族のためという使命感で乗り切れました。

 

6.東京五輪後の大不況に向け業種を超えた戦国時代になる。(週刊ダイヤモンド新年合併号ニトリ会長 似鳥昭雄)

世界的に2021年、2022年は不況の底となり、そこから横ばい、日本も五輪景気や消費増税の駆け込み需要が終わる。2020年以降の5年~10年は大不況になるでしょう。

しかし不況こそチャンスで、出店立地や優秀な人材を確保できます。当社はこの大不況の時期に向けて資金をためて一気に投資する予定です。

今はテナントが大半ですが、新規出店では、不動産を自前で保有していく。損益分岐点が下がるので利益率の上昇が期待できるでしょう。

高収益体質を作ると、財務も健全になり、いざという時に投資ができる。

不況になると、他社ができない不動産投資、従業員投資ができて、さらなる成長ができます。

 

7.「効率化を提案して、25.000ドル(今の価値で5.000万円)をもらうアイデア」(アイビー・リーの25.000ドルのアイデア。(至誠塾のウェブサイト)

業績不振で喘いだ、鉄鋼会社のシュワップはコンサルタントのアイビー・リーから「あなたの会社の能率を50%以上改善する方法」があることを次のように提案された。

「ここに1枚の紙がある。明日しなければいけないことを6つメモします。これに重要と思われる順番に1,2,3,4,5,6と番号を振ります。明日会社に行ったら、その重要な仕事順に仕事をこなせばよい。もちろん、仕事が全部終わらなくてもよい。最も優先順位の高い仕事がこなせたんだから。大事なことは、毎日続けることで社員にもさせるのだ。そして効果があると認めたら、妥当なコンサルティングフィーを払って欲しい。」

後日、シュワップは感謝の手紙と25,000ドルの小切手をアイビー・リーに送ったそうである。

私も(前日ではなく)朝、今日やるべきことをメモしています。

実践してみませんか。効率化の効果大と思います。

 

8.福利厚生の充実(スターバックスを世界的チェーンにしたハワード・シュルツ。(ウェブサイト「HR NOTE)」)

福利厚生を充実させれば、良い人材が集まり、しかも永くとどまってくれる。

スターバックスの社員は仕事に誇りを持っているから簡単に転職しないのだ。

わが社の離職率は企業平均の半分以下なので費用を節約できるばかりか、顧客との人間関係を深めるのに役立っています。

福利厚生の充実と仕事に対する誇りですね。

 

9.鬱(うつ)になる方法(『3秒でハッピーになる名言セラピー)ひすいこたろうディスカヴァートゥエンティワン)

「1日1000回ため息」を3ヶ月続けるとほぼ皆さん「うつ」状態になるそうです。

しあわせになりたければ、楽しく生きたければこの逆をやればいいのです。

「笑えばいいんです。」

「しあわせだから笑ってるんじゃない。笑っているからしあわせになるんだ」

明るく・楽しく・元気に・前向きな行動も「うつ」になりません。

 

10.「理念と経営」(2017年11月号)勉強会700回を超えました。

①今こそ「慎ましさ」と「分相応の幸せ」という日本人本来の価値観に根を下ろすべきではないか。

(①巻頭対談より 歴史家・作家 加来 耕三 氏 × 吉川英治記念館 館長 吉川 英明 氏)

②これさえあれば、大丈夫という考えは危うい。

③お客様の幸せという視点のために新しい理念をつくる。

(②③石屋製菓株式会社 代表取締役社長 石水 創 氏)

④「心をベースにした経営」で理想と希望と愛を語る。

⑤世界中から東京にきた方々に“日本のトラックってすごいね”と言ってもらう。

(④⑤株式会社宮田運輸 代表取締役社長 宮田 博文 氏)

⑥世のため人のためにならなければ生きていける甲斐がない。

⑦人間は必ず死ぬものである。活きている間は活き活きと生きた分が儲け。

⑧生まれながらの天才の成功率2%。努力しなくなり、やり抜く力が弱い。

⑨目標を実現するためには、毎日夢中にガンバリ続けること。

(⑥~⑨日創研グループ代表 田舞徳太郎氏)