100年企業創りレポート
2025.04.30 Wed

赤文字:藤間のコメント
黒太文字:引用
(前略)
本書1の巻頭言にこんな言葉がある。
『現在、国連加盟国は193 ヵ国あります。その中で、最も歴史が長い国は「日本」です。
たしかに日本より古い国はありました。中国大陸の商(しょう)や殷(いん)という王朝や、エジプ
トの早期王朝などがそれにあたります。しかし、日本より古い国はすべて滅びてしまいました。
現存する国のなかで、世界最古の国は「日本」なのです。
考古学の成果により、最も短く見ても過去1800 年間、一度も王朝交代がなかったことが分かってい
ます。1800 年前の大王(後に天皇と呼ばれる)の居所や墓がかなり巨大であることから、起源はさら
に数百年遡(さかのぼ)れると考えるのが一般的です。
我が国は2000 年以上続いているといえます。日本に次いで古い国はデンマークが約1000 年、三番目
はイギリスの約950 年で、アメリカやフランスは比較的新しい国になります。
中華人民共和国や大韓民国は戦後建国した新しい国です。』
また、拓殖大学教授、野村進氏のこんな言葉がある。
『日本以外のアジアの国には、古い店や長い歴史を持つ会社が意外なほど少ない。
帝国データバンクの調査によると、金剛組のような千年以上続く老舗(しにせ)が7社。
500 年以上が39 社、300 年以上が605 社となっている。
200 年以上は韓国ゼロ、中国9、インド3 に対して、日本はなんと3000。
世界に7000 あるといわれる200 年企業のうち、実に半分近くが日本に集中していることになる。また、
老舗研究の専門家によれば、100 年以上は世界の中でも断トツの10 万軒以上にのぼるのだという。
同じアジア圏内にありながら、片やゼロ、片や何千という違いが出るのはなぜだろう。そこには、次の三つの理由があるのではないか。
一つ目は、過酷な内戦や侵略がなかったこと。
他国からの侵略、あるいは内戦の期間が長ければ長いほど、その国には老舗が残っていない。
朝鮮半島などはその典型的な例だろう。二つ目は、継続を美徳とする価値観があること。 ( 中略)
三つ目は、ものづくりを尊ぶ伝統があること。 ( 中略)』
(月刊致知2 月号(2011 年)“老舗企業を貫く志”)より
日本には、継続を美徳とする価値観がある。これは、老舗だけではなく、国の継続においても同じだ。
『最も歴史が長い国は「日本」』
もう一度、日本の歴史を学びなおしてみたい。
1 竹田恒泰『中学歴史 平成30 年度文部科学省検定不合格教科書』 令和書籍株式会社 2019 年1 月1 日発行
西原宏夫『人の心に灯をともす』 2020 年3 月20 日メールマガジン発行
我が国の初代天皇が誰かご存知ですか(神武天皇)
日本の歴史は何年だったかご存知でしょうか(2000 年以上)
日本人で知っているのは10%ないと言われます。
それは教育されなかったし、今でも教科書に載ってないからです。
長寿企業の理由は上記三つの理由の他にもあります。
・理念・家訓を守る
・養子制度
・識字率が高い
・不易流行
・社員を大切にする
・コアコンピタンス経営
日本人の特質が深く関係しているとお分かりいただけると思います。