100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート vol.304 2023.9月号

2023.09.01 Fri

赤文字:藤間のコメント

黒太文字:引用

1.50年存続する会社の条件 

(藤尾秀昭 著 「心に響く言葉」 致知出版社 2011年9月より)

「不易流行」
不易とは、変わらないということである。時代がいくら変わっても不変なものがある。
また変えてはならないものがある、ということである。
流行とは、時とともに移り変わっていくもの、また変えていかなければならないもののことである。
以前、こういう話を聞いた。
ある人が地方都市に旅行し、市役所の人に古くからある神社を案内してもらった。
その神社は50年前に修復を行い、100の会社が協賛、寄付をしてくれた。
さて、50年経ったいま、そのうち何社が残っていると思われますか、と市役所の人に質問された。
残ったのは、たった1社である。それも業態を変えて、残ったのである。
では、100年後に生き残れるのはどれくらいか。
1000社のうち2、3社が定説である。生存率0.2、3%。
企業という生命体を維持発展させていくことがいかに難しいかをこの数字は示している。
ちなみに日本には200年以上続いている会社が3000社ある。韓国はゼロ、中国は9社だという。
一つは創業の理念を大事にしていること。
その時代その時代のトップが常に創業の理念に命を吹き込み、

その理念を核に時代の変化を先取りしている。
二つ目は情熱である。
永続企業は社長から社員の末端までが目標に向け、情熱を共有している。
三つは謙虚。
慢心、傲慢こそ企業発展の妨げになることを熟知し、きつく戒めている。
四つは誠実。
誠のない企業が発展した験はない。
いずれも不易の基をなすものである。
その不易を遵守していくところに生命の維持発展がある。

土光敏夫さんも次のように言っています。
「 棒高跳びのバーは常に上げられていく、これを越えねば競走場裡より去らねばならない」
まさにそのとおりです。時代の変化というバーの高さに対応できなければ会社の存続はできない。
TOMAグループも原点から数えると133年になっています。途中で倒産しそうになったこともあり、
私の父が再興させました。その代の社長が素晴らしい経営をして続けていかないと残らないのです。
その代の社長がダメな経営をしてしまったらつぶれてしまうのです。
TOMAのビジョンは『 日本一多くの100年企業を創り続け1000年続くコンサルティングファームになります。』
本当につぶれる会社が多い中で、TOMAの社員はお客さまの会社が100年残る永続企業づくりを使命としています。ぜひご活用いただきたいです。

2.退屈より大失敗を選んだの!

(山口路子 著 「ココ・シャネルの言葉」 だいわ文庫 2017年10月より)

《かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない》
シャネルは生涯を通して、「ほかの人と自分を区別する」ことを意識し続け、
「ほかの人と同じことをして安心する」人たちから遠く離れたところにいました。
「自分と自分以外の人との違い」について、「自分にできてほかの人にできないこと」について、また逆に、「ほかの人がいともたやすくこなしているのに自分にはできないこと」について、考えた人でした。

シャネルの成功の理由は、もちろんひとつではないけれど、「人と違っていること」に異常なほどのこだわりをもっていたことは、確かに成功の理由の根幹にあるでしょう。
シャネルが71歳でカムバックしたとき、同業者であるバレンシアガは「シャネルは永遠の爆弾だ」と言いましたが、この強烈な賛辞は「かけがえのない人間」でありたいと願い続けたシャネルを喜ばせたことでしょう。
《20歳の顔は自然がくれたもの。30歳の顔は、あなたの生活によって刻まれる。50歳の顔には、あなた自身の価値が表れる》
どのような生き方をしてきたか、どのような生き方をしているのか。それは顔に表れる。
シャネルの有名な言葉のひとつです。

進歩した医療技術で、どんなに肌に張りを与えようとも、重力に逆らった施術をしようとも、あるいは写真で修整を加えても、「精神の老化」は隠せません。
《私はこれから起こることの側にいる人間でありたい》
スイスでの隠遁生活に退屈していたころ、「まだ終わったわけじゃないわ」はほとんど口癖でした。
60歳を超えたシャネルの口から「はじめからすべてをやり直す準備はできている」と聞いた人々は、その不屈の精神、年齢をものともしない精神に圧倒されました。
モード界にカムバックしたのは、それから8年後のことでした。

今の私の気持ちを応援してくれる文章です。
私はTOMAグループの応援団長として、これからも頑張っていきます。

3.人生を成功させる方法

(丸山敏雄 著 「万人幸福の栞」 倫理法人会 昭和24年8 月1日初版より)

「今日は最良の一日、今は無二の好機」 −−日々好日−−
今日はまたとめぐって来ない。
昨日は過ぎ去った今日であり、明日は近づく今日である。
今日の外に人生はない。
人の一生は、今日の連続である。
昨日を悔い、明日を憂える人がいる、これは今日の影法師にびくついている人。
「今日一日、これは光明に輝き、希望にみちみちた、またなき良き日である。
今日しなければ、何時その日が廻って来よう。
今日をとりにがす人は、一生をとりにがす人である。」

ある格言に「今日を世界一大切にした人が世界一幸せになる人」という言葉があります。
それが成功する秘訣だと思います。
今日をど真剣に生きたいです。

4.仕事、勉強、読書、原稿などはまず5分行動を意識してみる

(樺沢紫苑 著 「学びを結果に変えるアウトプット大全」 サンクチュアリ出版 2018年8月3日より)

クレペリン検査で有名な精神科医のクレペリンは、
「作業を始めてみると、だんだん気分が盛り上がってきてやる気が出てくる」ことを、
「作業興奮」と呼びました。

今から100年ほど前の話ですが、最近の脳科学では「 作業興奮」のメカニズムが判明しています。
脳に「側座核」という部位があります。
脳のほぼ真ん中あたりに左右対象に存在するりんごの種ほどの小さな部位です。
この側座核の神経細胞が活動すると、海馬と前頭前野に信号を送り、
「やる気」が出て、脳の調子が上がっていきます。
しかし、側座核の神経細胞は、「ある程度の強さ」の刺激が来ないと活動を始めません。
その必要時間はたったの5分です。
側座核は脳の「やる気スイッチ」です。
「とりあえず作業を始める」ことで、やる気スイッチがオンになって
側座核が自己興奮して本格的な「やる気」が出るのです。
ですから、やる気を出したいときは、「まず始める」しかないのです。
「やるぞ!」と宣言して、簡単な作業からスタート。
まず、5分だけがんばりましょう

実はこの原稿も、後回しにしてギリギリまで動きませんでした。
ところが今朝、8時から5分だけやってみようと始めて、はかどって今日完成します。
皆さん、5分だけ何事もまずやってみる。駄目だったらやめる。良かったら続ける。
これが重要かなと思います。