100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート vol.297 2023.2月号

2023.01.31 Tue

赤文字:藤間のコメント

黒太文字:引用

1.大丈夫や!きっと、うまくいく 「今こそ出発点」

『大丈夫や!きっと、うまくいく』(尾関宗園 著:KKロングセラーズ)より

                  

人生とは毎日が訓練である      わたくし自身の訓練の場である

失敗もできる訓練の場である     生きているを喜ぶ訓練の場である

今この幸せを喜ぶこともなくいつどこで幸せになれるか   この喜びをもとに全力で進めよう

わたくし自身の将来は今この瞬間 ここにある       今ここで頑張らずに いつ頑張る

京都大仙院 尾関宗園

 

 私が学んでいる倫理法人会の万人幸福の栞の17ヶ条の1条にある日々好日(今日は最良の一日)、今は無二の好機を感じさせていただく言葉です。

本当にこの言葉通りに生きたら素晴らしい人生になりますね。毎日が訓練だから頑張りましょう。

2.道元禅師が喝破した、成功する人としない人の「決定的な差」とは

 (ライフ2019.10.16 191 by 『致知出版社の「人間力メルマガ」』)より

 「成功」は、仕事でもプライベートでも、多くの人が達成を願う目標のひとつです。しかしながら、そこに至るまで努力を続けられる人と、途中でくじけてしまう人がいることもまた事実です。両者の違いはどこにあるのでしょう。

「人間は皆仏性を持って生まれていると教えられたが、仏性を持っているはずの人間になぜ成功する人としない人がいるのですか」

「成功する人は努力する。成功しない人は努力しない。その差だ」

「仏性を有する人間に、どうして努力する人、しない人がいるのでしょうか」

「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ」

「志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。その差だ」

 私はこれを学んでから、常々、死生観のない人は常に後回しで、今を大切にしないという話をしています。事業承継でもバトンタッチしない人は、やはりこの死生観の足りない人ではないかと思っています。明日死んでしまうかもしれないと考え、今日を一生懸命生きる。後回ししない人が成功者になるのではないかと思います。

3.どんな運命にも勝利する

サクセスなにわ 田中得夫 メルマガ「成功への道しるべ(619)2022年11月15日」より

 稲盛氏が、とくに伝えたいこととして次のようなことを話されています。会社を設立して間がないころ悩みに悩んでいた時期、安岡正篤の中国の古典を解説した「立命の書」に出合ったことが、私の生き方に多大な影響を与えたことを紹介されています。

私達はたいがい、思わぬ災難や、思わぬ幸運に一喜一憂しながら毎日を生きているものですが、災難も幸運も試練で、それにどのように対処するかが重要だといわれます。

 幸運も試練というのは、幸運に恵まれると、謙虚さを忘れ傲慢になり、せっかく得られた幸運から見放され没落し転落してしまうことが多いからです。

災難に出遭えば、何故私だけが、こんな目に遭うのかと、毎日不平不立て、自分の人生を益々暗いものにしています。

 稲盛氏は、その「立命の書」にであって、私はどのような運命に遭遇しても、“ありがとうございます”と感謝の気持を持って受け入れ、良いことを思い、良いことを実行する人生を送っていこう思うようになったといわれます。

◆純粋倫理の創設者丸山敏雄氏の「成功人生のための七つの原理」の一つに、「全個皆完の原理」というのがあります。

 この宇宙は完全に作られているから、すべてのコト、どんな災難も、「これが良し」と受け入れよという教えです。「これで良い」でなく「これがベスト」ということです。

 こういうことを学んでいても、私たちはこんな災難まで「これが良し」と受け入れる必要はないなどと、自分勝手な線引きをして対処しているものです。それではこのフィロソフィーの真髄を理解できません。大変な災難も「これが良し」と受け入れることによって、偉大なことを達成できるチャンスになるのです。

 一般的に災難や逆境に遭遇した時、識者にアドバイスを求めると不幸なことはいつまでも続くもの

ではないから耐えることが必要です。とかもっと悲惨な状況にある人は沢山いるんです。辛抱することです。とか苦しくても頑張って乗り越える努力を尽くすべきなどと、いうかもしれません。

 忍耐、辛抱とか苦しい努力とかいった発想を捨てて、この災難は偉大なことを成し遂げるチャンスと前向きに、「ありがとうございます」と感謝の気持を持って、前向きに受け入れてしまうのがいいのです。

 そういわれても、とんでもない災難に遭遇すれば、稲盛和夫氏や丸山敏雄氏にはできても、私達平均的な人間には出来そうにないと思ってしまいます。

 解決法があります。それは感謝の気持など持てなければ、とにかく言葉だけで構わないから機械的に「ありがとうございます」を反復することから始めるのです。

これなら誰でも出来ます。

「はじめに、言葉ありき」で、コトバは言霊です。「ありがとうございます」を反復し続けていると、感謝の気持、前向きな思いは後からついてきます。

◆「ありがとう」と言いたくなることに出合い、「ありがとう」というのはマナーとして当然ですし、難しいことではありません。しかし「ありがとう」など、とても言えないコトや状況に遭遇して「ありがとう」というのは抵抗があるでしょうが、何倍も価値ある実践なのです。

 ピンチや禍、災難に出遭ったら、結局「ありがとう」を反復し続ければいいのです。これだけだと、そんなバカバカしいこと出来るわけがないと言われそうです。

これは。成功の原理原則に適った、科学の最先端をい「量子力学」に裏打ちされた最善の方法です。

 倫理法人会『万人幸福の栞』第2条に「苦難福門」とあり、苦難はせまい幸福の門とあります。苦難は善であり美であるとも言われています。我々は苦難をどう考えるかで人生の成功・不成功かになるのではないでしょうか。苦難から逃げない、チャンスと思うことが必要と考えられます。逃げない事で打つ手は無限に出てきます。さらにこの方は、「ありがとう」を言い続けるとよいと言っています。私も真似してみます。

4.新商品開発に活かそう!アイデア募集制度

経営者の四季 (2022年12月1日発行 vol.558 TKC出版)より

研究開発などに携わっていない社員も、自社商品・サービスに関するすばらしいアイデアを持っているかもしれません。そうしたアイデアを募集する仕組みをつくることで、新商品・サービスの開発に活かしている事例をご紹介します。

 2000ものアイデアが出る社内イベント

 小林製薬では、1982年から社員がいつでもアイデアを提案できる「全社員提案制度」を設けていました。2014年からは、それを発展させた「全社員アイデア大会」を毎年開催しています。2020年の大会では、2,854件もの新商品アイデアが提出されました(現在の社員は約3,400人)。

 優秀なアイデアはブラッシュアップされたうえで経営陣にプレゼンされ、実際に商品化・ヒットにつながった事例もあります。

 不採用のアイデアにも寸志が贈られる

 アートコーポレーションによる「業務提案制度」では、社内のイントラネットを通じて社員のアイデアを募集しています。たとえば、台車のゴロゴロ音による近所迷惑を防ぐためにつくられた、音の出にくい「サイレント台車」なども、社員からのアイデアによるもの。

 約2,000人の社員に対し年間の提案数は100件を超え、内容によって社長賞、1〜3等賞が贈られます。特徴的なのは、不採用になっても寸志が贈られること。その背景には、「実現できなくても、どんどんアイデアを出してほしい」という経営者の狙いがあります。

  アイデアを出すほどポイントが貯まる

 プラスチック製品のOEM事業や生活便利雑貨の製造・販売等を手掛ける旭電機化成。同社の「新商品企画提案制度」では、提案書を提出すると1ポイント、アイデアの内容によっては10ポイント、25ポイント、50ポイントを獲得できます。1ポイントは50円の価値があり、貯まったポイントは報奨金として1年分まとめて支給されます。

 ポイントがどんどん貯まっていく楽しさがモチベーションとなり、年間200件のアイデアが提案されています。

 人間には無限の能力があります。いろいろな部署の方やパートさんからもいろいろなアイデアが出てくる可能性を追求している制度だと思います。また、求心力にもなると思います。不採用でも寸志が贈られてみんなで考えて行く。社長や幹部だけが考えない。これが一丸となったということではないでしょうか。