明るく楽しく元気前向き情熱ありがとう通信
2022.05.02 Mon
朝起きたら顔を洗う。家の前ではいて水を打つ。すごくあたりまえのこと。
ものをもらえばありがとう。
お世話になったらすみません。
とりちらかしたら、あとかたづけ。
別にむずかしい理屈も何もない。
人間としてなすべき、もっとも平凡な、もっともあたりまえのことである。
ところがこれに理屈がつく。
手前勝手な理屈がつくと、いつのまにやら後片付け不要。
平凡なことが何やらむつかしいことになって、何をなすべきか右往左往。
そんなことが、きょうこのごろはあまりにも多すぎやしないか?
それもこれも、つまり自分なりの都合のよい道を求めてのことであろうけれども、
自他ともの真の繁栄への道は、ほんとうはもっとも平凡なところにある。
みんなが納得するしごくあたりまえのところにある。
別にむつかしく考える必要はないのではないか。
もう一度考え直したい。
水が低き流れるように、夏がすぎたら秋がくるように、
自然の理にかえって、もう一度素直な心で考え直してみたい。
(松下幸之助)