明るく楽しく元気前向き情熱ありがとう通信
2022.03.11 Fri
失敗が起こったときにはスタッフを怒るのではなく、なぜ失敗したのか、なぜうまくいかなかったのかを共有するようにしています。
ある人がトライアルして失敗したことは全員で学べば、みんな次に同じ失敗をしないようになります。
そのときには、「なんであんな失敗をしたんだ」と怒ってしまったら、
出てくるものも出てこなくなってしまいます。
つまり、失敗を出させるためには、出した人を褒めなければいけません。
ですから、失敗が少ない部門は嘘だと言って、どんどん出してもらいます。
ニューヨークではジュリアーニ市長の時代に、殺人事件などの犯罪をなくそうと、いろいろ施設がとられました。
その一つというのは、銃を持ってきた人にお金を配るというものだったんですよ。
銃を持ってる人をつかまえたのではないんです。
「違法な銃を持ってる人は市に持って来てください」
「100ドルで買い取ります」
そしたら、すごい銃が集まっちゃって、結果的に殺人事件が減ったというのです。
「だめ」といったらみんな銃を隠しますね。
隠したら、いざというときに使ってしまいますから・・・
失敗を出してみんなで共有してもらって、誰もが失敗を起こさなくて済む仕組みに変えていく概念が必要だと思います。
そうすることにより、全体がだんだん失敗しなくなっていくのです。
(星野佳路 著『仕事学のすすめ』より)