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『共通の運命』(瀬戸内寂聴)第3954号

2022.01.19 Wed

人は必ず死ぬという共通の運命のもとに、この世に送り出されている。

長短はあっても、この世の生のあとには、未知の無限のあの世の時間に旅立たねばならない。

この世で、どんなに人を愛しても、大きな仕事をしても、あるいは常に悲運のまま苦痛の人生を送っても、死は等しく平等に訪れる。

人の死を送ることは、自分の死がやがて送られる日の予習になる。

(瀬戸内寂聴 僧侶・小説家)