100年企業創りレポート
2021.12.01 Wed
YouTube動画「私欲私心が会社を潰す-松下幸之助経営塾」松下幸之助(PHP研究所のYouTubeチャンネルより抜粋)
① 相撲を見ていたら、負けるべき人が負けずして勝つ。そして、勝つべき人が負けるというような場面も出てきました。その理由は、やはりどこか油断しているのです。稽古を怠るとか、酒を飲み過ぎるとか、やはり何かやっぱり原因がある。それで負けている。
② 事業がうまく進まないのは、進まない原因がある。その原因は、経営者自らつくっているわけである。
何千という経営体と直接取引をして経営ぶりも見てきました。しかし、その大半は潰れていく、悪くなっていく。それは自ら招いているということです。うまくいかない会社の経営は、おおむね経営者やそれに準ずるような人々が会社を潰している。そして当の本人が決してそう思わない。「一生懸命やってんねや」と「一生懸命やってるけどうまくいかないんだ」と嘆いておられる。けれど私が見ますと「君自身が会社を潰しているんやないか」と言いたくなるような状態であります。会社を潰すのは「会社をうまく繁栄させたい、繁栄させていきたい」と熱心にやっている社長自身が会社を潰していることが大半だということを知りました。しかし本当に潰している経営者自身が、会社を潰しているのは自分やということは悟っていません。潰しているのは「従業員でも何もあらへん自分自身やないか」と。
③ 賢い人は会社を興します。しかし同時に会社を潰すということです。平凡な人は興しもしないかわりに潰しもしないと、まあ無難にいきますな。そうですから賢い人は非常に危険であると。一面非常に希望が持てるけど、一面非常に危険であると言えます。紙一枚の差がないくらい差がないのです。ですから支配人(リーダー)を決定するときも、あまり賢い人であったらうまくやってくれるだろうという期待が持てるかわりに、非常に潰しよるという点も合わせて考えておかなければいかんですな。「この男やったら潰しも、あまり成功もさせんやろう」という平凡な人もいます。だから、人を使うことは非常に面白いですな。妙味のあるものですな。
④ 賢い人は、自分で独断専行をやりますからな。賢い人は、それでうまくいかないということであります。それは「私」というものがあるからです。成功する人には「私」というものがないです。賢さは一緒であるが、しかしちょっと自分の私心が入るんですね。会社の社長であっても、私心があったらあきませんな。
⑤ 私は私心を持たないように「私」というものを忘れないかんということを終始自分に言い聞かせているんですよ。これは天下の預かりもんや。天下の預かりもんやから大いにやっていい、遠慮せずにやっていい。けれども「私」が出てくるんですよ。どうしても出てくるんですよ。それが出てきたら危険やから私は自分と今、葛藤しているんですよ。
経営は、成功するも潰すも全て経営者が原因です。しかし、その原因を自分のせいと考えていない。不景気やコロナや円高のせいにし、私心(楽したい、金儲けなど)があるとうまくいかない。私心はなくす努力をしても出てくる。私心をなくすには、経営者自身が経営理念の確立と浸透を徹底していき、自分がそれを守り続けることが必要ですね。
重大な決断をする時、心のどこかに会社のためでなく「自分のためにどちらが得か」が出てくる。これが私心です。自分を脇において「全体のため」と考えるとやるべきことが見えてくる。その決断が最終的には自分のためにもなるのです。稲盛和夫さんは「私心なかりしか」で常に判断していたそうです。
「部下の幸せ実感を引き上げる『4つのマネジメント法則』」慶應義塾大学大学院教授 前野隆司 「PRESIDENT」2021年10月29日号
(1)はたらく人の幸せ因子
・自己成長(新たな学び) ・リフレッシュ(ほっとひと息) ・チームワーク(ともに歩む) ・役割認識(自分ゴト) ・他者承認(見てもらえてる) ・他者貢献(誰かのため) ・自己裁量(マイペース)
(2)はたらく人の不幸せ因子
・自己抑圧(自分なんて) ・理不尽(ハラスメント) ・不快空間(環境イヤイヤ) ・オーバーワーク(ヘトヘト) ・協働不全(職場バラバラ) ・疎外感(ひとりぼっち) ・評価不満(報われない)
(3)「はたらくことを通じて幸せを感じることは大事だ」と考える人ほど、働く幸せを実感できるということも明らかになったのです。
(4)働くことを通じて、自身の学びや成長へとつなげ、目の前の仕事にもやり甲斐や意義を見出そうとする姿勢は、働く幸せを実感するための重要なマインドセットであり、働く人に限らず、すべての人に共通する幸せの要素でもあります。
(5)働く幸せを実感している人ほど個人のパフォーマンスが高く、所属組織のパフォーマンスも高い傾向にあり、反対に、働く不幸せを実感する人ほど、個人パフォーマンス、組織パフォーマンスともに低下傾向にあることが判明したのです。加えて「はたらく幸せ実感が、個人パフォーマンス、組織パフォーマンス、さらに企業業績にもプラスの影響を与える」という因果モデルを検証したところ適合度が高いこともわかりました。
(6)「幸せ」「不幸せ」は、マネジメント次第?〈4つのマネジメント法則〉
① 肯定的で公正なフィードバック(否定的なフィードバックはハラスメント)
「仕事の結果を褒める」「日常的に感謝やねぎらいの言葉をかける」 「仕事に見合った評価、他のメンバーと平等に接する」
・目の前の部下が仮に「お客様」だったら自分はどんなふうに接するか、考えてみることをお勧めします。
・褒める行為とは上から目線ですので、単に褒めるのではなく、相手をエンカレッジ〈勇気づける・励ます〉するような褒め方を心がけるといいですね。
② 目標の設定と共有
「ビジョンや方向性を職場全体に示す」「部下とともに個人の仕事の目標を設定する」
・上司、部下の双方が全体として目標やビジョンをクリアに理解する。そうすれば、部下たちも組織の方向性を理解したうえで、目標に対して自分がどの部分を担っているのか明確にできます。
・定期的に目標やビジョン、方向性について議論する時間を確保し、様々な視点から全体と部分の関係について丁寧に振り返り、共通認識を持つことが必要です。
③ 業務フォロー
「ミスが起こったときの適切なフォロー」「円滑な業務推進のための支援」「適切なアドバイスや注意、叱責」
・「社員がミスをしても絶対に責めない」「今後はどうしたら起こらないようにできるか」を話し合うことに全力投球(西精工の西泰宏社長)
・部下が困っていたり、悩んでいても、「自分で考えてみろ」でなく、ヒントを与えたり、何よりも部下の話を聞くことです。
④ 部下の話の傾聴
「仕事上の悩みや不満を聞く」「プライベートな話を聞く」
・部下は今、何を感じ、どんなことに困っているのか。部下を尊重し、話の途中で遮ったり、ダメ出しすることなく丁寧に聞き続けます。これがコーチングにおける「傾聴」というスキルです。
・アメリカ企業などでは管理職に必須のスキルとされています。
(7)あなたは幸せになりたいですか、それとも不幸せになりたいですか?
「学び続ける人」や「チャレンジし続ける人」は幸福度が高く、寿命も長いという研究結果があります。学び続けることは、自らをアップデートし続けるということです。柔軟な思考を持ち、常に新しい自分であり続けることが、仕事や日常生活においてとても有益です。
(略)つまり、学び続けているあいだは、幸せであり続けられるのです。ぜひ、これを習慣化し、職場もプライベートも幸せであり続けてください。
69歳の藤間は、本当に今幸せです。毎日毎日、本、雑誌、講演で学び、いろいろな方とたくさん名刺交換し、講演と面談して学べています。すべっていることもありますが。そして、チャレンジも毎年3冊本を出し、YouTubeも200本以上出し、SNSもYouTube、Twitter、TikTok、ブログ、また、プロに藤間秋男の人生を話して作詞・作曲してもらいYouTubeで歌ったりとチャレンジしています。
TOMAコンサルタンツグループ(株)では会長になり、TOMA100年企業創りコンサルタンツで新しいビジネスの柱をつくるために悪戦苦闘していますが楽しいです。それは学び続けて実践しているからです。私の信条は、一生勉強、一生実践、臨終定年です。皆様もいろんな学びをしませんか。いろいろな学びをし、実践していくと楽しくなります。
「何故“ありがとう”を反復するのか?」 サクセスなにわ株式会社 代表取締役 田中得夫
メールマガジン「成功への道しるべ〈592号〉」 2021年9月30日)
① 稲盛和夫氏は、次のような方程式で、考え方が何より重要であることを著書や講演で繰り返し示唆されています。
人生・仕事の成功=考え方(-100~+100)×熱意(-100~+100)×能力(-100~+100)
考え方がマイナスであれば、いくら「熱意」や「能力」があっても「結果」はマイナスになってしまいます。
② 人生において、仕事において、どんな困難、逆境に直面しても、考え方の習慣である「心構え」が、前向き、積極的であれば状況を変えていくことが出来ます。ただそのことが、大切なことをよくわかっていても、実際に直面すると無意識のうちに消極的・否定的な考え方で反応してしまうのです。(略)心構えを変えていくには、前向き、積極的なデータで潜在意識の中の否定的、消極的なデータを圧倒し駆逐していくことが必要です。
③ 次のようにどんな状況にも“ありがとう”を反復するのです。(略)日常生活の中で“ありがとう”を言う機会は沢山あります。些細なことを探してでも積極的に“ありがとう”を反復するのです。反復することで、さらに思わず“ありがとう”と言いたくなることを引き寄せます。
④ 何もなくても、“ありがとう”
世の中は否定的な情報で溢れています。日常生活の中で無意識のうちに否定的な情報をインプットしてしまいます。そこで、特別なことは何もなくても“ありがとう”を口ぐせのように反復するのです。(略)「潜在意識」の中の否定的なデータを、徐々に積極的なデータに、置き換えていくことが出来ます。
⑤ 何があっても“ありがとう”
困難や逆境に置かれた時、(略)そんな時こそ、反復する価値が一番あります。感謝する気持ちなど持たなくても、機械的に“ありがとう”を反復するのです。(略)いつの間にか、前向き肯定的「思い」に変わっています。改めて困難逆境に面と向かうと、そこに素晴らしい成功の芽を見つけることができます。まさに「難、有り」は「有難う」です。
⑥ 何があっても大丈夫! 何があっても“ありがとう”の反復で、悩むことから解放された人生を歩むことが出来ます。
私は、いつも「ありがとう」を反復し続けています。トイレ掃除のおばさん、コンビニ店員、タクシー、社員、お客様、取引先全てに「ありがとう」を言っています。「ありがとう」と言われて悪い気はしません。日本中を、明るく・楽しく・元気に・前向きにしたいと思っているからです。また、「ありがとう」の言葉が水の質を良くすると言われています。自分の体もほとんど水でできているので、健康にも良いと思っています。「ありがとう」の反復で悩みごとを解消して、プラス発想の人生になりましょう。
「『守→破→離』の順番が大事!」(「TKCビジネスワンポイントニュース」2021-11月号 付録資料)
① 「守」…型を守ること。師匠の教えに忠実に従い、型を身につける段階。
いつまでも基本を忘れないことが大事。(略)型を守り、いずれ型を破ったり離れたりしたとしても、基本を忘れるなということです。
② 「破」…型を破ること。自分なりに工夫して発展させる段階。
基本ができていないのに「型破り」なことをするさまを「型無し」というそうです。
③ 「離」…型を離れること。新しい独自のものを創り出す段階。
守の段階から「自分で考える」という要素を取り入れて、楽しみながら成長するのがおすすめです。
私は、「守」3年、「破」5年、「離」5年と考えます。これでTOMAの本物の一流専門家になると思っています。「離」になると天職になると思います。