TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社

100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.275 2021.4月号

2021.04.01 Thu

1. 『自ら幸せになれる人』『他者を幸せにできる人』が新時代を築いていく

慶応義塾大学大学院 前野隆司 教授(「NOBETECH MAGAZINE」2021年1月号)① コロナ禍で広がる!? 幸せの格差

   1) 幸せな人は“視野が広く楽観的”である一方、不幸せな人は、“視野が狭くて悲観的”という研究結果があります。

   2) 視野が広く楽観的であれば、“やってみよう”“なんとかなる”という心持ちで、新しいチャレンジができます。(略)一方、視野が狭く悲観的な企業は、不安を募らせ積極的に行動できず、さらに負のスパイラルに陥っているように見えます。

② 前野氏は不確実な時代を生き抜く条件として「視野の広さとチャレンジ精神、そして、自分らしさを持ち合わせていること」を挙げる。それは前野氏が定義する「幸せな人」とも合致する。

③ はたらく人に幸せ/不幸せをもたらす7つの因子

はたらく人の幸せの7因子

 ① 自己成長(新たな学び)

 ② リフレッシュ(ほっと一息)

 ③ チームワーク(ともに歩む)

 ④ 他者承認(見てもらえてる)

 ⑤ 他者貢献(誰かのため)

 ⑥ 自己裁量(マイペース)

 ⑦ 役割認識(自分ゴト)

はたらく人の不幸せの7因子

 ① 自己抑圧(自分なんて)

 ② 理不尽(ハラスメント)

 ③ 協働不全(職場バラバラ)

 ④ 不快空間(環境イヤイヤ)

 ⑤ 評価不備(報われない)

 ⑥ 疎外感(ひとりぼっち)

 ⑦ オーバーワーク(ヘトヘト)

④ 「幸せに働きたいと思っていない人」は幸せに働いていないという研究結果も。まずは、あなた自身が「幸せに働く」と決意しましょう

⑤ 働く幸せを追求しても家庭がうまくいかなければ、幸せを感じられない。ワークとライフを切り分けず、全体を俯瞰して見ることが大切

⑥ 学術的には、社員を幸せにする経営は有効であると示されています。幸せな人は不幸せな人よりも創造性が3倍高い、生産性が30%高い、欠勤率や離職率が低いというエビデンスがあるからです。また、幸せな社員は仕事への意欲や困難に立ち向かう力が高く、出世が早いこともわかっています。

⑦ 無理に「モチベーションをあげさせよう」「エンゲージメントを高めよう」としなくても、社員が幸せになれば、自然と、やりがいや意欲、チャレンジ精神が湧きあがってきます。幸せな人を増やせば、その幸せが伝播して、組織全体も良いスパイラルに入っていくのです。

⑧ そして重要なのは「全体を見る」という視点です。モチベーションや創造性、生産性……それぞれが大切な要素ですが、幸せというのはどれか一つで成り立つものではありません。今はウェルビーイングやSDGsが叫ばれていますが、これらは複合的な概念ですよね。

⑨ それを突き詰めていった先に、「働くみんなが幸せになる時代」がある、と私は考えています。

TOMAの経営理念に、「社員・家族とお客様と共に成長・発展し、共に幸せになる」とあります。人材育成理念には、「社員・家族の幸せづくり優先が、お客様の幸せづくりの近道」とあります。

「社員・家族」としているのは、社員だけでなく、その家族も幸せにならないと共に幸せになれないということから、「社員・家族」としています。「はたらく人の幸せの7因子」を見ると、私はその因子をかなり持っているので、幸せ感があるのだと思いました。

まとめると、私は、毎日朝起きてからワクワク感をもって生き続けることなのかなとも思いました。2度とない人生、毎日ワクワク過ごすことで、幸せ感が出るのではないでしょうか。

今、学んでいる倫理法人会でも、「明朗・愛和・喜働」で幸せになる。会の終わりには、「今日一日朗らかに、安らかに、喜んで、進んで働きます」と言って、今日も一日ワクワク生きましょうと実践の決意を誓いあいます。2度とない人生、毎日幸せに生きませんか! その毎日の積み重ねが幸せな人生をつくります!!

2. 不死鳥の国ニッポン(ケント・ギルバート 有名なタレント・米国人弁護士です)

『私が日本に住み続ける15の理由』ケント・ギルバート(白秋社)

  日本人は、世界一の楽園に住んでいることを、知っていますか?

① 日本の最大の魅力は「日本人」

   誠実、正直、律儀、努力家、親切、協調性がある、謙虚、礼儀正しい、我慢強い、潔い、内省的、恥を知る、几帳面、丁寧、おもてなしの心がある、時間を守る、約束を守る、裏切らない、争いを好まない、他人に迷惑をかけない、空気を読む、清潔好き……など。私はそんな日本人が大好きです。日本人の国民性は世界に誇るべきものです。

② 誰よりも日本を愛しているアメリカ人の私が断言します。日本人の皆さん、日本は世界一の国です。そして、あなたたちは世界一の民族です。すべての日本人の方々が改めて母国の魅力を認識し、自信と誇りを取り戻して、この素晴らしい国柄、文化や伝統を、後世につないでいってほしい。

③ 15の理由(抜粋)

1)日本人が不思議な親切心を持っているから

  ア)落とした財布が交番に届けられる イ)ラグビーワールドカップの掃除(負けても掃除して帰る)

2)将来的に、世界の文化の中心になる国だから

3)世界に誇る多様なエンタメがあるから(歌舞伎、盆踊り、相撲など)

4)アメリカが失った自由があるから(アメリカの行き過ぎた言葉狩り)

5)間違いなく世界一の食があるから(寿司、ラーメン、懐石料理、トンカツ、各国の食事 他多数)

6)都会の近くに、海と山の美しい自然があるから(温泉、スキー場、食など)

7)子供が一人で電車に乗れるほど治安が良いから

8)貧富の差が極端に少ない社会だから(国民皆保険制度、年金制度)

9)アメリカが失った公の精神があるから

10)宗教のしがらみがないから(宗教団体に関係なく新年、結婚式、葬儀)

11)バラエティに富む安心の住環境があるから(水道水が飲める国は日本を含めて世界9か国だけ)

12)外国人にもチャンスをくれる国だから

私はコロナの前は、年に2回から3回くらい海外に行っていました。いろんなところに行き、いろんなところで食べ、感激、感動することが多いですが、日本に帰るとホッとして、日本は本当によい国だなと実感していました。海外はお風呂が小さいし、食べ物も何日もいると飽きてしまう。ケント・ギルバートさんと視点は違いますが、日本は本当に良い国だと思います。いろいろ文句を言ったり、日本は最低だと言う人がいます。だったら海外に行けばよいのにと思いますが出ていきません。

ただ、100年後の日本は、1億2,000万人の人口が5,000万人になります。これからいろいろなことで企業が、特に中小企業は海外に出ていかなければなりません。Zoomで世界が近くなると思いますし、いつか、翻訳機能もついてきたら、海外にもっと目を向けなければならなくなると思います。若い人は、日本は素晴らしい国と認識して、海外に出て行ってほしいと思います。私もコロナで少し遅れますが、5年後にはニューヨークで5年ぐらい住んで、TOMAのニューヨーク支店長になり、ニューヨーク企業とTOMAをつなぎたいと思っています。日本で、世界で、ワクワクしませんか?

3. もう企業に「戦略」は不要だ(アマゾンが成長した理由)

「アマゾンが世界のトップになれた理由 もう企業に『戦略』は不要だ(特集2 新ビジネスモデル解剖)」

早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授 入山章栄 (週刊ダイヤモンド2021年2月27日号)

① 「戦略って要るのか?」とすら考えています。なぜなら、今の世界は変化のスピードがあまりにも激しいからです。

② 著作家の山口周さんが「もうPDCAの時代は終了した」とおっしゃっていた(略)「最初にDo(実行)」だと。その後、評価(Check)して駄目だったら改善(Action)してそれを繰り返す。最後に必要なら計画も作る。

③ アマゾンが世界のトップ企業になれた理由

④ ジェフ・ベゾス氏は、実は新規事業を1年間に70くらいやっていたそうです。そして、そのほとんどが1年半くらいで撤退している。失敗に終わっているのです。

⑤ アマゾンの社内には「失敗上等!」のマインドがあるそうです。

⑥ 一般に、「新しい事業アイデアを出すと既存のビジネスと重なってしまう」という懸念を耳にします。

   いわゆる「カニバリ(ゼーション)論」ですね。

⑦ 一方、ベゾス氏はその逆で、「もっと既存の事業とカニバれ!」と言っていたのだそうです。

⑧ カニバって既存事業をつぶしてもいい、それこそがイノベーションだということです。

⑨ 既存の事業を破壊するアイデアは、自分たちがやらなければライバルがやってしまうかもしれない。それ故に、まずDoから始め、「やってしまう」わけです。

⑩ だからこそ、アマゾンでは新しい取り組みが次々と生まれています。(略)そうしてできたのが、今となっては収益の柱であるAWS(アマゾンウェブサービス)なのです。

⑪ もう一つ、アマゾンのポイントは「ビジョンの浸透」の徹底です。

⑫ 「自分たちのユーザーに可能な限り便利な体験を提供したい」というビジョンが浸透しています。これをかなえるためなら、どんなDoに挑戦しても構わない、ということです。

⑬ 今イノベーションを起こそうとしているグローバル企業は、(略)「戦略ベースのモデル」から、「ビジョンをベースにしたモデル」に転換してるようにも感じます。

⑭ 日本の大手企業ではまだ取り組みが十分でないように感じます。その最大の理由は、「ビジョンの浸透不足」でしょう。

⑮ つまり、「自分たちがつくりたい30年後の未来はどんなものか?」を描けていないし、仮に描けていても社員にそれが浸透していないのです。

⑯ 失敗しても、ビジョンが浸透していれば「われわれのつくりたい未来はこっちだから、踏ん張りましょう」と、Doが続けられる。

⑰ ビジョンへの腹落ちがない日本企業は、未来に投資できない。

⑱ 日本企業が改善すべき最大のポイントは、経営者のスタンスです。社内に共通のビジョンを浸透させるには、トップが語ることがかなり重要です。しかも、何度もしつこく、徹底的に語る必要があります。

⑲ これからの時代に必要なのは、戦略や計画ではありません。そのような時代は終わりました。不可欠なのは、失敗しても大量のDoを行うことです。それには長期ビジョンの腹落ちが必須であり、これを実現できる経営者が求められています。

「失敗は失敗のままにしているから失敗」という言葉があります。

お客様の中には、じっくり戦略を立て計画をしてから、じっくり動かれる方がいます。今この時代、ナンセンスですね。何が当たるか当たらないかわからない中で、たくさんのDo(ブランディング、商品開発、エリア開発、など)をやってみるべきです。

アマゾンもたくさんの失敗の中からいろいろな成功をつかんできています。対応が遅れれば、他社がやってしまうこともあります。「Do」をたくさん打ち続けるところに活路があると思います。

アイリスオーヤマは、3年内開発の商品の売り上げが全体売り上げの60%。ダイソーはお客様に飽きられないために新商品を出し続ける。パナソニックも、不完全なものでも多くの試作品を出していく部門があり「上への説明のための資料や打ち合わせ不要」などチャレンジしています。社員もワクワクしませんか。そんな会社にしたら絶対につぶれない会社になりますね。「Do」をまずやる会社が、この時代成長します(平常時ではないからです)。