TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社

100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.274 2021.3月号

2021.03.01 Mon

1. コロナ禍だから、さらなる経営理念の確立と浸透と共感を!

(1)松下幸之助は、事業成功の三原則を、次の三つと言っています

松下幸之助の一番弟子、木野親之氏の著書『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』(コスモ教育出版)
一、絶対条件 経営理念の確立 50パーセント
二、必要条件 個性を最大限発揮できる環境条件 30パーセント
三、付帯条件 戦略・戦術 20パーセント「戦術は好きなようにやったらいい」と。

それを信じた藤間秋男は、経営理念の確立と浸透をして、社員を信じて任せました。結果社員は成長し、社長の肩の上に乗ってきて、TOMAは社長の器以上の社員200名の会社になりました。
(2)今年の新年初日の朝礼での社長のことば
社長の市原は、今だからこそ経営理念の確立と浸透をしようと宣言しました。経営理念を信じて共感して、ブレない経営をしようと話しました。
(3)TOMAの経営理念のお話
毎年つくる経営計画書の1ページに経営理念を掲載しています(下が実際の掲載内容です)。

① 経営理念の見出しは単純に「経営理念」ではなく「経営理念(TOMAの憲法)(ISO品質方針)(社員・家族が幸せになるための具体的行動方針)」と書いており、朝礼等でもこの見出しの部分から唱和しています。

経営理念は、TOMAの憲法であり、我々が幸せになるための具体的行動指針であるのです。

② 「明るく・楽しく・元気に・前向き」な創業者である私の性格でもあり、ここまで社員200名、お客様1000社、たくさんの友人・知人のいるグループになった原因でもあります。私は、明るい人に明るい人が、楽しい人に楽しい人が、元気な人に元気な人が、前向きな人に前向きな人が集まってきて、そんな人々と仕事したり、会話できたらすばらしいと考えて、この言葉を入れました。

TOMAの社員は、入社試験にて「明るく・楽しく・元気に・前向き」の経営理念に賛同して、そうなりたいとの思いで入社いただいています。TOMAのHPで、これを見て入社している人も多いです。また、お客様もそのような理念に賛同している方が多く、共感していただいております。

③ 「本物の一流専門家集団」

私の祖父が、「藤間には司法書士しかいないのか。弁護士とか会計士はいないのか」と、資格者のワンストップグループを願っていたということを、司法書士事務所4代目の父から伝えられました。そして私は、公認会計士を目指し、まぐれで合格し、そのワンストップグループを夢にスタートして、今、専門家集団になりました。さらに、「一流」「本物」の専門家集団になりたく、理念に掲げました。社員全員の願いでもあります。

④ 「社員・家族とお客様」

社員を幸せにするには、その家族が幸せでないとならないので、社員・家族と入れました。これを入れた時、お客様からクレームがありました。「お前のところは、客より社員の方が大切なのか?」TOMAには人材育成理念があり、「社員・家族の幸せづくり優先が、お客様の幸せづくりへの近道」としています。社員・家族が幸せでないと、お客様を幸せにできるはずがないという思いで、そうしました。クレームのお客様にも納得していただけました。

⑤ 「共に成長・発展し、共に幸せになり」

社員・家族とお客様は、目線は同じ高さで、同じ目標に向かって行こうとの思いを入れました。

⑥ 「共に地球に貢献します」

昔は「社会に貢献する」だったのですが、東日本大震災の時に、なぜか地球にしたいと思い、幹部会議に諮って、お願いして許可いただきました。

4)経営理念の要件

① 自分の才能を使って世の中に貢献すること ② 社員・家族の幸せ ③ お客様の幸せを入れないと、共感されない、経営理念として確立と浸透はできないと考えました。

5)経営理念の効果

① 経営理念がある会社とない会社は、「1.76倍」の経常利益の差が出る。(宮田矢八郎教授)

② 「理念に反しなければ自由だ」という社風が、現場から知恵や実行させる力を引き出す。(株式会社玉子屋 菅原勇一郎)

③ 経営理念とは、経営における全ての判断の基準であり、行動の規範である。(株式会社中央タクシー 代表取締役 宇都宮恒久)

④ 経営理念は保有そのものが目的でなく、全社員への浸透と経営理念に基づく行動こそが重要である。  (坂本光司 人を大切にする経営学会 会長)

⑤ 経営者はある期間を全力で走る。それを終えたら後任にたすきを渡す。このたすきが経営理念です。 (京セラ相談役 川村誠)

⑥ 大塚家具は経営理念の承継をせずにバトンタッチしたので問題が起きた。

6)クレドの活用(クレドカードの作成)

TOMAでは、日本一クレドカードをお客様につくることを目指しています。また、「お客様へのお約束15ヶ条」として、毎回、朝礼で1条ごとに幹部が読んで、具体的に行動すべきことをスピーチしています。経営理念の具体的行動をまとめています。例えば、9条は次の通りです。

「お客様の立場に立って回答します。まず結論から、難しいことをわかり易く、お客様の立場に立って、色々な観点から回答します。私たちはお客様の共同経営者です。」

TOMAで、クレド作成のお手伝いをさせていただきます。リッツカールトン大阪が開業5年で「おもてなしホテル日本一」になれたのは、クレドカードの活用を徹底したからです。

7)マルハン社長韓裕氏の講演より(マルハンは、パチンコ業界ダントツ1位で2番手の2倍以上の売り上げを上げている)

「勝者と敗者は紙一重で入れ替わります。プロ野球で打率3割のバッターは、数億円もの年俸を稼げますが、2割5分だと2軍か控えの選手として引退に追い込まれていきます。しかし、この5分の違いは、100打席でヒット5本の違いでしかないんですね。多くの企業が経営理念を掲げていますが、それをただ掲げているだけか、従業員一人ひとりに浸透させているか。それが、小さなことの積み重ねによる勝敗を分けることになると思っております。(2010年11月25日講演)

8)各社員へ浸透させていますか

今、このコロナの時代だから、もう一度、経営理念の見直し・確立・浸透・共感をしませんか。

経営理念やクレドの作成や見直しについて是非お気軽にご相談ください。間違った経営理念の確立と浸透をしたら、大変なことになりますよ。

2. 営業で商品はよみがえる(桃屋 社長 小出雄二氏)

① 桃屋が息を吹き返している。1980年代の3分の1程度まで落ち込んでいた売上高が反転し、7期連続で増収増益となった。

② メーカーにとって既存品でも、食べたことがなければ消費者にとっては新製品。(略)「いまある商品を育てる」という旗を掲げた新社長の営業改革が始まった。

③ (「ごはんですよ!」を使って作ったチャーハンを)小売や卸との商談に持参する。全国に散らばる約70人の営業担当の全員がこうして自ら調理する。(略)取引先の給湯室で調理することもある。

④ 商品を「ごはんのお供」にしてもらうだけでなく、「調味料」として使うレシピを次々に考案。小売りの客先では価格や取引量の交渉に加え、レシピをアピールして特売イベントの棚に並べてもらったり、売り場で「桃屋フェア」を開いてもらったりするようになった。

⑤ 20年11月。都内スーパーのレジ近くの一等地を桃屋が“占拠”した。「桃屋フェア」の開催に合わせて作った、長さ3.6mの特製の陳列棚に、桃屋の17種類の商品が並ぶ。(略)営業担当者の評価基準に、桃屋フェアを何回開けたかを取り入れた。

⑥ 経営計画のつくり方も営業主体に改めた。本社で立てていた年間の売り上げ計画はやめた。その代わりに70人の営業担当者それぞれが目指す販売目標を足し合わせた数値を基に、全社の年間売り上げ計画を設定する。

⑦ 「商談は本部とするもの」という常識を疑い、営業担当がチェーン傘下の個別の店舗を頻繁に回るように変えた。

⑧ 商品開発担当者と(桃屋の商品を使った)「メニュー開発会議」を毎月開催。

⑨ サントリーは長年需要が低迷していたウィスキーを炭酸水で割って「ハイボール」で飲むように提案し直し、売り上げを反転させた。居酒屋の酒類メニューを一変させ、日本人の飲酒の習慣にまで影響を及ぼしている。知名度があるが、売れ行きが鈍っている商品の中に、こうしたビッグチャンスが潜むと桃屋は見ているようだ。

⑩ 営業担当者とはずいぶん話しました。(略)何度も「商品は子供だ。育てないと育たない」と伝えてきました。それが一番効いたのではないかと思います。

⑪ (食べる)ラー油ブームの時は、「売った」のでなく「買われた」のです。

⑫ (かつての実績である)年間売上高300億円は目指せる数字です。お客様への訴求を続けていけば達成可能です。

すばらしい経営者だと思います。婿養子で会社を復活させつつあるという方です。「食べ方の提案、食べたことがなければ新商品」「今ある商品を育てる」「商品は育てないと育たない」商品の深堀ですね。商品開発も大切ですが、今の商品の良さ、活用方法などを深堀りする。

本当に必要ですね。サントリーのハイボールも同じですね。

売り方の変更、レジ近くに配置、桃屋フェアなど、トップの考え方が浸透すると、すごい効果になりますね。

3. 社長の「ストレス解消」大全 (明治大学教授 堀田秀吾氏)

「科学的に不安・イライラを消し去る、社長の『ストレス解消』大全」 明治大学教授 堀田秀吾氏

( 日本経営合理化協会主催 第141回 新春全国経営者セミナー 2021年1月22日の講演より )

① 必要なのは元気の技術 元気とは、活動のもとになる気力。また生き生きとして活力の盛んなさま。

② テレワークうつの原因

1)運動不足 2)仕事とプライベートの切り替えのなさ 3)コミュニケーション不足

③ 楽しいから笑顔になるのではない。笑顔だから楽しくなるんだ。

笑わない人は死亡率が2倍という研究結果も…

④ NASAのパイロット調査で昼寝26分した人は、パフォーマンス34%、注意力54%向上。

⑤ 怒ると自分にも他人にも害がある。

⑥ 結論 「最強のルーティン」

朝:運動+41℃のシャワー  昼:昼寝+笑顔  夜:楽しい気持ちで早く寝る

私が今していること

① 朝、シャワーを浴びる前に裸で、かかと落とし55回(認知症にならないと言われ)、前に膝を曲げて、足をパタパタ55回、スクワット55回やって、最後に倫理法人会の今日の言葉「今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。」と、鏡を見て笑顔で叫んでいます。

② 昼寝は10分ぐらいしています。笑顔は足りないかもしれません。

③ 夜はぐっすりです。毎朝、倫理法人会に出るために、5時には起きているからです。早くは寝られませんが。

だからストレスがないのかもしれません。社長だけでなく社員さんも実行してみてください。 毎日ワクワクしています。