藤間秋男のブログ
2021.01.05 Tue
私の拙著「永続企業の作り方10か条」より、永続企業にしていくため、皆さんの会社を今日から100年続かせるためのエッセンスをお届けします。
100年続く企業を作るには4代、最低でも3代の社長が必要です。実際に、企業の1代あたりの平均勤続年数を見ると25年から30年です。このことから、企業永続のためには、30年目未満でバトンタッチが好ましいと思います。
できれば55歳、遅くとも60歳になったら社長を譲る宣言をして、後継者探しの計画を立て真剣に取り組むことをお勧めします。
TOMAグループでは、私が55歳の時に65歳で社長を譲ると、宣言をしてきました。結果的には、後継者にも恵まれ65歳で宣言通りバトンタッチをして、今2年半経ちます。今の後継者が非常にうまくいっている、そういう状況です。
私自身の経験からも、10年計画で後継者に譲るバトンタッチの準備をして、そのあと5年で並走しながら徐々に社長が権限を持つという形が良いと思います。
後継者を見つけて終わりでなく、その人を社長を担いうる人材に育て、引き継ぎ、実際に、会社を支えていけるようにする必要があります。それは10年から15年かかる大事業です。まさに、社長が行う「最後にして最大の仕事」なのです。
会社を残すために、今の目先の売り上げではなくて、将来のことを考えてバトンタッチをする。目先のことだけ考えていると、後継者もできませんしバトンタッチもうまくいきません。
社長を譲る宣言をしたら、まず見つかるまでの5年間は社長交代の不安を払拭しながら内外に広めます。
そして、見つかっても、いきなり社長にはせず5年程度の部門長などの社内経験を積ませ、社長にしてからは、5年間は会長になってフォローするという流れで計画を立てるのがベストです。
このように計画を立てながら上手くやると、その次の代も同じようにバトンタッチをします。このバトンタッチの仕組みを作っていく。
うちの社長も、次の社長を誰にするか。彼が決めることですけども、同じような形でバトンタッチをするでしょう。
バタバタしたバトンタッチはしない。突然社長が倒れてバトンタッチをするとかではなく、元気なうちに次の代にバトンタッチをする。
いつ何があってもいいように。
ということを考えていかなければいけないと思います。
ぜひ、後継者を作ることが会社を残すことですので、後継者づくりを検討いただきたいと思います。