藤間秋男のブログ

【社長が持つべき覚悟】事業承継で持つべき死生観とは?

2020.12.24 Thu

 

社長は死生観を持って準備をする

いつ何時、不測の事態が起きても、企業が安定的に存続し、社員が平穏な日々を送れるようにしておく。これが社長がやっておくべき「危機管理」です。

つまり、事業承継の第一歩は、自らの死を見つめることから始まるのです。私はよく言うのですが、「死生観」という言葉があります。「自分は死ぬんだ」という覚悟があるから、それまでにバトンタッチをしたり、財産の整理をすることが出来ます。

付き合いのある社長さんの中には、「自分は死なない」と死生観のない方もいます。人間は死ぬんです。死ぬということをあまり考えたくないという方が結構みえますが、人間は必ず死ぬんです。

死ぬ前にやっておくべきことはたくさんあるはずです。それをしないと、社員や家族など、たくさんの方たちに迷惑をかけます。

そういう意味でも、「明日死ぬかもしれない」という気持ちをもって準備をする。これが第一歩だと思います。

「事業承継」と「相続」の違いを理解する

「相続」は死によって法定相続人が財産を受けることです。子供や奥さんが受けることです。

「事業承継」は、「社会的意義のある活動」を存続させるために、誰かが経営を引き継ぐことです。これが一致すれば問題ないですが、継がないとか、継ぐ人がいないときには、しっかりと会社を残すための事業承継をしなければなりません。

つまり、社長は事業承継の計画を立て、その上で、遺産配分について考えなければならないのです。そのようにして会社を次に繋ぎ、財産も次に繋いでいくことが重要になります。

陸上に例えると、100m競争は人生です。駅伝は、バトンタッチをして繋いでいかなければいけないですね。事業承継はマラソンのようなものです。
事業承継を次の代に繋いでいくということが必要だと考え、そういう想いで、バトンタッチをしていっていただきたいと思います。

特に、このコロナの時代には、早くバトンタッチをして二人でこの難局を乗り切ることが大切です。

事業承継は社長が行う「最後にして最大の仕事」

ここ10年で中小企業は13%減少しています。原因は事業承継を機に経営が傾いたり、後継者問題にあります。それほど事業承継とは難しいものです。

社長1人の在任期間は平均30年です。企業を100年存続させるためには、社長は3~4人必要となり、事業承継を2~3回行われないと、100年企業になりません。

皆さんの会社はいかがでしょうか。

私は65歳で譲りました。譲って45歳の人間が継ぎました。そのあと彼がいくつで譲るかわからないですが、60、65の時に50代、40代の人間に繋いでいくことによって、会社は続いていきます。続いていくことをきちんとしないと、会社は残っていかないです。

私が次の代に譲ったのを見て、次の社長も自分も60~65歳のときに譲ることを考える。このように歴史が続いていく会社が続いていくのです。

70、80歳まで会社の社長をやって、急に何かあって慌てて継ぐような会社は、同じようなことを続けるのではないでしょうか。それでは会社はうまくいかないです。

事業承継は社長が行う「最後にして最大の仕事」です。これを肝に銘じて行動していただきたい。我々も、お手伝いをさせていただきます。

まとめ
・社長は死生観を持って事業承継の準備をする
・「事業承継」と「相続」は同じではない
・「事業承継」は「社会的意義のある活動」の存続のため誰かが経営を引き継ぐこと
・事業承継を2、3回行わないと100年企業にならない
・繋いでいかないと会社は残らない
・事業承継は社長が行う「最後にして最大の仕事」

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