藤間秋男のブログ
2020.12.18 Fri
今回は株式会社丸山園本店の三代目社長、井ヶ田晋さんの悩みにお答えします。
(井ヶ田)会長に一番伺いたいことは、社員の教育の仕方です。
(藤間)御社に「経営理念」や「ビジョン」はありますか?
(井ヶ田)経営理念は創業者が残してくれた「誠実である」ということを大事にしています。また、10年ほど前に社員と共に「私たちは日本茶の素晴らしさを通じて全ての関わる人が幸せになる企業となります」という言葉を作りました。
この言葉と「誠実である」は常に心に持って業務に励んでいます。
(藤間)社員のみなさんはいかがですか?
(井ヶ田)「誠実である」は創業者が残してくれた言葉ということもあり、みんな心の中に入っているはずですが、社員で作った言葉は分かりません。
(藤間)今日、私は弊社の経営理念を三回唱和しました。会議の始まりには常に「経営理念」と「ビジョン」を唱和しています。
社員を育てるためには「経営理念」と」「ビジョン」が必要です。
御社は10年後どうなるんですか?「経営理念」と「ビジョン」を常に浸透させていかなければなりません。
人を育てるためには「経営理念」の確立と浸透と、皆が夢を持てるような「ビジョン」を掲げて徹底して唱和するということが大切です。
色々な場所に貼る、お店ごとに貼るなどをしながら、朝礼などで唱和しないと確立と浸透は出来ません。
経営理念が浸透したら社員を信じて任せるのです。トップダウンでやっていると社員は考えなくなります。考えさせないと社員は育ちません。
社員に任せるうえで経営理念は「ブレーキ」の役目を果たします。その枠の中で、枠を越えなければ何をしても良いのです。
一番重要なのは社員を自由な環境に置くことです。社員が「常に考えて」「発言して」「行動して」「反省する」という4つが出来ている会社が伸びるのです。
弊社も理念の確立と浸透の徹底を15年前から始めました。その後、40名ほどだった社員が200名まで伸びてきました。
やはり大切なことは「社員を信じて任せる」ことです。これまでは、トップダウンで色々と意見を言っていました。しかし、トップダウンで行うと社長の器以上に企業は伸びないのです。
私の器は50名くらいです。しかし、皆を信じて任せると、私の肩に社員がのっかってどんどん伸びていきました。
社員を信じて任せて「どうしたら事業が伸びるか」「どうしたらお客様が喜ぶか」をどんどん社員に聞いていき、それを実現する。失敗しても怒るのでなく、次に進めるようなワクワク出来る環境を作れば、人は育ちます。
もちろん、今すぐは難しいです。まずは、理念の確立と浸透が必要です。
御社の理念は素晴らしいと思うので、理念を掲げて浸透させれば人は育っていくと思います。