藤間秋男のブログ

後継者選びで一番重要なポイントとは

2020.12.08 Tue

 

今回は株式会社丸山園本店の代表取締役社長 井ヶ田 晋さんのお悩みに答えます。井ヶ田さんは創業90年を超える企業の三代目です。

会社が続くかどうかは社長の力量次第

(井ヶ田)私は3代目なのですが、後継者選びのポイントについて教えていただきたいです。

(藤間)御社は今年で創業92年、あと8年で創業100年ですね。先ほども資料をお見せしましたが、90~100年の間に約3割の会社が無くなっています。

井ヶ田さんは今おいくつですか?

(井ヶ田)49歳です。

(藤間)そうすると、100年までは大丈夫ですが、110年120年となると次の代の社長の力量が必要になります。その次の社長選びが上手くいかないと会社がダメになってしまいます。

最近の後継者選びでは性別は重要ではない

お子さんはいらっしゃいますか?

(井ヶ田)娘が2人います。

(藤間)娘さんがいらっしゃるんですね。娘さんに会社を継ぐ意志はありますか?

(井ヶ田)まだそのような話はしたことがないのです。

(藤間)最近は女性経営者も増えているんですよ。弟がいるのに自分が継いだ例もあります。ですので、女性経営者も考えられますね。

会社を次の世代に渡すタイミングは65歳

井ヶ田さんは49歳ですが、あと15年くらいして65歳で継がせるのが一番良いと思っています。

私自身も会長になったのは65歳の時でした。
55歳の時に65歳で社長を譲ると宣言し、そして一族外の人に譲りました。
宣言してからの10年の間に経営理念を徹底しつつ、経営チームを作りました。その中から候補者が現れて、3年前に指名しました。

次期社長を選ぶ際の絶対条件は2つ

なぜ、その人物を社長にと決めたかというと、理由は人柄です。

・人から慕われる
・人の話を良く聞く

この2つで選びました。

社長に必要なのは能力ではなく人柄

能力だけで選ぶと社内に敵ができてしまいます。

(井ヶ田)社内でできるんですか?

(藤間)そうです。社内で敵ができてしまうのです。
人柄が良い人というのは、能力がある人間から「仕方ないな」と思われることはあっても受け入れられるんです。

私は0を1にするタイプです。私が指名した社長は1を10にするタイプです。つまり、社員の信頼を得ながら、着実に社員のやる気を高めいくタイプの人間なんです。

これからのことを考えると、0から1にするタイプではなく、着実に成長させるタイプが必要だと考えたのです。

経営者選びの15年間でやるべきこと

だから、まず井ヶ田さんに取り組んで頂きたいことは社員の意見を聞いてみて欲しいと思います。そして、65歳まで15年ほどあるので、最初の10年は次期社長を誰にするのかを考えます。その間に娘さんが候補になるかもしれませんし、娘婿という可能性も考えられます。

候補選びの際に、そもそも意見を言わない人は候補から外した方がいいです。なぜなら、意見を言わない人というのは会社に対する想いが少ないからです。

意見を言ってくれる人というのが絶対条件です。

弊社の場合も、経営チームで一番意見を言ってきた社員の賞与を一番多くしていました。

ぜひ、ブランディングと経営理念の確立と浸透とビジョン、10年後どうするのか、夢を持てるように決めていただきたい。

こういったことを幹部で合宿して10年後どうしたいか話し合うといいですね。そして、それを社員に伝える。

ぜひ、頑張ってください。

まとめ
・90~100年の間に約3割の会社が無くなる
・会社の存続は社長の力量次第のため次期社長選びは重要
・次期社長選びには15年。最初の10年で経営理念を徹底し、候補者を選ぶ
・社長選びの絶対条件は「人から慕われる」「人の話を良く聞く」ことが出来るか
・社長に対してどんどん意見を行ってくる社員は会社に対する想いが強いため社長候補として考える

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