TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社

100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.269 2020.10月号

2020.10.01 Thu

1.経営者に大切なのは従業員のやる気を上げることだ(田原総一朗)

「経営者に大切なのは従業員のやる気を上げることだ」ジャーナリスト 田原総一朗                             (「日経ビジネス」2018年10月8日号 日経BP)

① (松下幸之助さんの言葉で)特に覚えているのが
 「経営者にとって大切なのは、従業員のモチベーショ
ンをいかにして上げるのか、
 従業員をどれだけやる気にさせるかだ」と強調していたことです。
 ではそのために、どうしたらいいのですかと僕が尋ねた時、松下さんはこう言っていました。
 「経営
者が本気で従業員のことを思っていれば、従業員が経営者のことを思ってくれるようになる」。
 従業員
それぞれを認めて、一人ひとりのことをしっかり評価すれば、
 モチベーションは上がる、というのです。

② 本田宗一郎さんについて僕がよく覚えているのが(略)
 「目の前にある仕事以外で、今、何を考えてい
るんだ。新しいアイデアはあるのか。
 考えていないならば、会社を辞めろ」と語りかけていた姿です。
 そして従業員が何か言い始めると、本田さんはその場でいつまでも話を聞いていました。
 あんなふうに経営者が接してくれるならば、どんな従業員もやる気がアップするに違いない、
 と思いました。

③ ソニーの創業者、盛田昭夫さんも同じです。
 会社を立ち上げて間もない頃、営業の最前線を駆け回りながら、
 社員のモチベーションをこうやって上げた、ああやって上げた、
 といった話を何度も本人から聞かされました。

④ 今でも「これは」と思う経営者は社員を見つめモチベーション上げることに力を入れています。
 逆に言えば、それができないならば本当の意味でのリーダーになることはできない、
 と思います。(談)

いつの時代も社員のやる気を上げ、モチベーションを上げた人が業績をよくします。
そのためには、私は経営理念の確立と浸透をして、社員に共感させるビジョンをつくって、
社員を信じて任せていくことが重要だと思います。
また社員から話をよく聞き、それに対してきちんと向かい合ってあげることだと思います。

私が創業して10年から20年の時(社員を怒鳴りまくり、ちゃぶ台返しばかりしていた時)は独裁者で、
恐怖経営をしていた時はうまくいきませんでした。
その後、経営理念の確立と浸透をして社員を信じて任せるようになった時から、私の器の上に社員が乗ってきて、
私の器以上の会社になってきました。

TOMAの今の後継社長、市原は徹底的に社員からの話をよく聞きます。素晴らしいです。

 

2.コロナ下でも7月まで12ヵ月連続で既存店売上高が前年を超えるモスフードサービス

「『モスバーガー』の次を生む」(「日経ビジネス」2020年8月31日号 日経BP)

① プロダクトアウトからマーケットインへの転換

 〈2018年度〉商品開発とマーケティングは別部門 ……… 商品開発の後に、マーケティング戦略を立案
 〈2019年度〉商品開発部とマーケティング部門を統合 … マーケットインの商品開発を推進
 〈2020年度〉商品流通部も統合 …………………………… 原材料調達、商品流通の視点も取り入れる

② UCC上島珈琲で専務としてマーケティングを仕切っていた安藤氏をスカウトして役員に据えた。
 最終目標はかつてモスやテリヤキ、ライスバーガーを開発したように、
 消費者の食生活に影響を及ぼすよう
な商品を生み出すことだ。

  2019年4月の組織改編以降に販売したキャンペーン商品はいずれもヒット。
  2019年5月 激辛テリヤキチキンバーガー
  2019年9月 海老天七味マヨ
  2020年5月 まるごと!レモンのジンジャーエール

③ マーケットインの考え方で次々に勝利を収めているキャンペーン商品だが、はやりものに飛びついているともいえる。

④ マックとは違う価値があるという自負心を発揮し、新たな定番を生み出す次のステージに移るべき時期が近づいている。

私もよく「お客様に売り手に都合の良い商品はいずれ売れなくなる。
マーケットイン(お客様の欲しいものをつくる)でないと売れ続けなくなる」と言っています。
さらにお客様の欲しいものは時代とともに変化する。それをキャッチする力が必要です。

TOMAでは年2回(現在は1回)お客様満足度アンケートを取り、その中の要望、
クレームの中から新商品開発すべきものを考え、つくってきました。
皆様もお客様にアンケートを取っていますか。すごく大切なことです。

TOMAでもアンケートの取り方などをアドバイスしますよ。
やはり、売り手に都合のいい商品は売れませんね。
お客様の欲しいものは時代の流れで変わります。そこに合わせないと!

 

3.オムロンは毎年社長を指名している会社です (会社が成長する仕組みだと思います)

「『選択と分散』の時代が来た」山田義仁(「日経ビジネス」2020年8月31日号 日経BP)

① オムロンは毎年、社長を指名している会社です。毎年11月か12月に社長指名諮問委員会が開催され、
 
略)3つの質問を受けます。「来期、社長を続ける意思はありますか」「緊急時の後任は誰ですか」
 「後継者はどう育てていますか」と。

② 毎年、自問自答しています。
 自分が来年も社長を続ける方がオムロンにとっていいのかどうかを。
 でないと「続ける意思はありますか」と聞かれて、自信を持って「はい」とは言えませんから。

③ とてもいい仕組みですよ。
 私に後継者の指名権がないことを社員全員が知っているんです。取り入ってもいいことがないと。
 だから私が求心力を保とうと思えば、オムロンの経営理念に忠実な経営をするしかないんです。

④ 理念があっても収益を上げるのに苦しむようでは新しいことに挑戦できません。
 「理念ある強い会社」にしたいと思ってこの10年間、経営してきました。その思いは今も変わりません。

⑤ 「人を最もよく幸せにする人が最も幸せになる」(創業者の立石一真)

毎年の社長指名諮問委員会の3つの質問が素晴らしい。
特に大会社には必要だと思います。中小企業でも各取締役、各部門長にも毎年同じ質問をし続けるべきだと思います。

元マクドナルド原田社長が各取締役、各部門長は3年以内に自分のポジションの後継者をつくって譲って、
自分はさらに上のポジションや新しいポジションを目指すべきであると言っています。
同じポジションに10年もい続ける人は、その部門は成長せず、新しい後継者も成長できず、
会社全体にとっても成長できません。
さらに求心力や新しいことに挑戦するために「理念ある強い会社」にしたいと思い続けている。

やはり経営理念の確立と浸透をすることが本当に強い経営になると思います。
役員、部門長の人事評価では、「3年以内に後継者をつくる」という項目に大きなウエイトを設定することだと思います。

TOMAの人事コンサル部でご相談にのりますのでお待ちしています。会社が変革して、進化する方法だと思います。
10年も同じポジションの取締役、部門長はいませんか。変革、進化できていませんね!

 

4.コロナ禍で問われる企業の継続性 成長よりも成熟を目指す

「コロナ禍で問われる企業の継続性 成長よりも成熟を目指す」六花亭 亭主 小田豊(「日経ビジネス」2020年9月7日号 日経BP)

① コロナ禍で企業を継続させることの重要性がこれまで以上に語られるようになっています。
 私は企業が続いていくためにはフローよりストックを重視すべきだとずっと考えてきました。

② 私は成長よりむしろ成熟ではないか、と思っています。
 売り上げを追うのではなく、間口を広げすぎることもなく、地域のため、従業員のために永続を追求していく。
 国内市場がこれからさらに縮小していくことを考えれば、これこそが企業が大事にすべき価値観ではないでしょうか。

③ そのために大切なのは、時間が経過しても古くならず、
 むしろ価値が増す資産を企業としてどれだけ蓄えられるかだと思います。

④ 「六花の森」を整備しています。
 六花亭はCI(コーポレートアイデンティティー)を坂本直行さんによって描かれた花柄包装紙に置いており、
 この森では包装紙に描かれた草花を育てています。
 (略)一
 般に公開しており、さまざまな工夫で黒字化しています。

⑤ こうしたストックを本業に限らずたくさん抱える企業こそが、永続できるのではないかと考えています。

⑥ 熟成への取り組みに力を入れる企業が増えれば、結果として日本の魅力もさらに増すのではないでしょうか。

私は常々100億円企業より100年企業と言っています。

そのためにはフロービジネスだけでなくストックビジネス、選択と分散していかないといけないと思います
(1つの商品、1つの売り方、1つの地域などの一本足打法を変えていく)。

私の予想では5割経済が10年続くと思います。そのために今のビジネスを成長させるより成熟させ、
売り方、地域、商品の変革をすべきだと思います。

一本足打法は危険です。

TOMAは「日本一多くの100年企業創り」をビジョンに掲げ、アドバイスを行っていますのでご相談をお待ちしています。

 

5.会社のレベルは社員のレベル(元リンテック会長 庄司昊明氏 一部上場)

元福島民報社専務取締役 編集局長 星一男(ホームページ「月刊建設メディア」)より一部抜粋

① (リンテック社内報にて)「会社も社員のレベル以上の会社にはなれないのだ。
 いかに社員の質を向上させるか、が今後の会社を左右する」と庄司会長は書いている。

② 「これを実現するのは全て社員である。社員の質が改革のレベルを左右するのだ。
 社員の質的向上とは、一口に言えば基本的にリンテックという会社に自信を持つ人間になることだ」と説く。

③ 相手から「あの会社の社員は真剣に仕事をしている」「開発に積極性がある」
 「紳士的で協調性がある」という評判が信頼性を生むのだと思う。

④ 上から下まで、今日より明日へ、と社員の質の伸長をはかる努力を続けるのが世の社長さん方、あなたの最大の任務ですぞ。

元リンテック庄司会長は、私の父と親友でした。先日お亡くなりになりました(94歳)。
大往生です。やはり社員の質の向上を目指すことは、社長の最大の任務であると思います。
創業一族の娘婿でありながら、この考え方で一部上場会社にしました。

 

6.「朝5時台に起きる」成功者になるための10ヶ条(日本有数のYoutuber 鴨頭嘉人氏)

《第6回》成功者になるための10ヶ条 〜 第2条「朝5時台に起きる」鴨頭嘉人 より一部抜粋
                         (メルマガ「人生を変える習慣コントロール法」)

① 「早起き」ではなく…『朝起き』です。『朝起き』とは、朝起きた瞬間にパッと起きて行動することです。
 例えば…朝4時に目が覚めて、「う〜〜ん…まだ会社に行く時間じゃないから…もう一回寝よう。」
 といって朝5時半に起きる。これは、早起きは成功ですが、朝起きは失敗です。
 目が覚めた瞬間に行動できるようにトレーニングする。これが『朝起き』です。

② 朝起きで鍛えられるのは「直感力」です。(略)直感力は“潜在意識”無意識の領域の行動です。

③ 朝起きたその瞬間のチャンスに、(略)「よっっっしゃぁ!!!今日は人生最高の一日!
 世の中のために、この生命を使って燃え尽きるぞ〜〜!」と思ったとしたら…
 その日はハイパフォーマンスにしかならないですよね。

④ 朝起きの習慣は人生を変える奥義です。

私は早起きでした。
今日から「朝起き」で「よっっっしゃぁ!!!今日は人生最高の一日!
世の中のために、この生命を使って燃え尽きるぞ〜〜!」と言い続けます。

ある方がこうも言っています。
通常の人は①朝9時~ ②昼12時~ ③夜18時~。早起きの人は①早朝5時~ ②朝9時~ ③昼12時~ ④夜18時~。
早起きの人は1日4つの時間帯がある。

早朝は勉強ができる。瞑想ができる。トレーニングができる。充実した時間がとれますね。

私の日課は朝5時に起きて倫理法人会へ行くか、Zoomで参加し、楽しく幸せになる実践方法を毎日学んでいます。
すごく充実しています。

人生の成功者はほとんど朝起きタイプ。社長が朝7時前に来ている会社は潰れないと言われています。