100年企業創りレポート
2018.08.01 Wed
(A)理念とは「存在意義」と「判断基準」
①存在意義―わが社は何のために存在するのか一言で言い表したもの
②判断基準―現場で悩み事が生じた時に判断の基準になるもの
TOMAグループは
①社員、家族、お客様、地球を「明るく・楽しく・元気に・前向き」にして世の中の幸せ創りで存在している。そのために、本物の一流専門家の集団になってワンストップでコンサルティングする。(存在意義)
②判断基準
ⓐ明るく・楽しく・元気に・前向き
ⓑ本物の一流専門家集団
ⓒ社員・家族・お客様の幸せ創り
ⓓ地球に貢献する
(B)唱和する
TOMAでは、副理事長会議(理事長、会長、副理事長)理事会(部長以上)朝礼などありますが、副理事長会議、理事会の順で各人の声が大きい気がします。
それは、理念の唱和を通じて社員、家族、地球の幸せ創りをしたい思いのちがいだと思います。
社員の中には、唱和をしていない者もいます。傍観者であり、理念の重要性がわからず、皆で幸せをつかもうという気のない人です。もし自分が社長だったら唱和しませんかね。
(C)先日ある異業種交流会で「経営理念」について各テーブル別のディスカッションがありました。
経営理念は「学者の学問」、「洗脳」、「念仏」、「絶対にいらない」などの議論がありました。
TOMAグループは松下幸之助の絶対成功要因「経営理念の確立と浸透」で50%は成功したようなものだと信じ、確率と浸透したい社員を信じて任せる経営をして15年で売上3倍以上になりました。経営理念不要論の企業や社長にTOMAグループは必要性をもっともっと指導していきたいと思います。
最近、運のある人、幸せな人は「明るく・楽しく・元気に・前向き」な人だと思います。
「すぐやれ」と言われるけど、じっくり取り組むことの良さはないのか疑問に思う人にこそ読んでほしい。すぐやる人、グズな人500人のアンケート調査から予想外の結果が出た。
①すぐやる人の約半数が残業ゼロ。
②すぐやる人の4割以上が6時前に起きている。
③すぐやる人のほうが休日はしっかり休む。
④すぐやる人のほうが家族の優先順位が高い。
⑤すぐやる人の8割以上が幸せを感じている。
⑥すぐやる人の方が不満が少ない。
⑦すぐやる人の方が楽観的。
⑧グズな人の6割以上が「やる気が出ない」。
日本電産の水守会長の「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」を実践していくとすばらしい会社になりますね。
グズからすぐやる人に変身してみませんか。
「西野さんのすごいところは、人の意見を受け入れる(日本経済新聞6月30日)こと。」
(本田圭佑)「どう戦うかのミーティングでも選手に意見を述べさせ、自分はまず聞く側に回る。そのうえで『最後は監督が決める』
(主将の長谷部)西野流は意見の風通しが良い分、主張の強い本田、実績を誇る香川らベテランも監督の決断に士気を損ねることなく聴く力に応じるように役割を果たそうとしている。
TOMAグループの市原理事長は、まさに西野流で聞いて聞いて最後は自分で決めるタイプで、すばらしいです。藤間はそれができずにあまり社員をまき込めませんでした。
①使命(ミッション)の重要性(売上ではない)
ⓐ社会に対して貢献を考え、われわれに「仕事の価値」とエネルギーを与えてくれる。
ⓑ自分がとるべき行動決定の明確な指針になってくれる。
ⓒ価値ある使命が優秀な人材を獲得し、留めさせ、成長させてくれる。
ⓓ使命は働く人々のコンセンサスを形成してくれる。
ⓔ明確かつ焦点のはっきりした共通の使命だけが一体化し、成果を上げさせる。
②12月のサンタクロースの話(12月24日)
ミッションのあるサンタクロース ミッションのない「配達」のサンタクロース
子供たちにプレゼントあげて 忙しい
喜んでもらう。幸せになってもらう。 割増料金もらわないと!
⇓ ⇓
子供たちが待ってくれている 疲れた、寒かった
寝顔が可愛く 煙突が煙かった
喜んでくれて嬉しい 不満
使命がしっかりしていないと「配達」の仕事になってしまう。
③経営チームをつくるためになすべきこと。
ⓐ優秀な人材がいなくても、経営チームをつくるべき
ⓑ経営者がなすべきこと。
・経営チーム宣言をする。
・人の話を聞く。反対意見は自分にもう一度考えるチャンスを与えてくれた人
ⓒ誰をバスに乗せるか。
・自分自身に関心の高い人は乗せてはいけない。
・人間性、人格の高い人。
・自分が親だったら子供をその人の下で働かせたいか。
ⓓチーム全員の性格分析して、互いに知り合う。
ⓔ経営チームのメンバーは、その担当分野において、最終決定権者となる。
ⓕチームのキャプテンは「ボス」でなく「リーダー」「キャプテン」である。
NHKの朝ドラ「わろてんか」吉本興業の吉本せいがモデルのドラマ。
「人生はつらいことが多い。だからこそ笑いが必要だ。」「つらい時こそ笑うんや」おもしろおかしいから笑うのでなく、笑うことでつらく悲しい現実を吹き飛ばそうという意気込みがあった。
笑う努力していますか。テレビ、寄席、演劇、映画をみましょう。
①年をとったから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから年をとるのだ。(バーナード・ショー)
②年とともに何を見ても面白く、何をしても楽しくなるのがほんとうである。人生を楽しいものにすることが大事である。(平澤興 元京都大学総長)
③人間は進歩か退歩の何れかであって、その中間はない。現状維持と思うのは、じつは進歩している証拠である。(日本の哲学者・教育者 森信三)
いつまでも若々しい人と、若いのに元気のない人は考え方のちがいのような気がします。
①「ユーザーイン」のものづくり、つまり生活者の潜在的な「不満」を解消するソリューション型商品の開発を目指す。
②明日に向かって、お客さまのニーズを社員と共有して、それを一つの目的に仕事をしていけばいい。
(①②『理念と経営』2018年5月号「巻頭対談」より 作家 江波戸哲夫氏 × アイリスオーヤマ株式会社代表取締役社長 大山健太郎氏)
③「今、幸せです。たくさんの幸せを捨ててきたからこそ、今の幸せがある。」
(フィギュアスケート 羽生選手)
④逆境の中にこそ日本人の価値が眠っている。
⑤“働き甲斐”のある職場づくりこそ現場力。
(④⑤日創研グループ代表 田舞徳太郎氏)