100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.256 2019.09月号

2019.09.01 Sun

1.全ての目標は、「成功曲線」を描いて達成します

8月号で紹介した「成功曲線」は、「三木谷曲線」とも似ています。(三木谷氏の本に書かれているから三木谷曲線だそうです。)図の努力を、時間に変えてみるとわかります。

(①ブログ「MJ-life」②ポテンシャライブのブログより)

①一定の努力の量を超えると、一気に結果がついてきて、目標達成可能なところまでラインが伸びてきます。

ⓐすぐに結果が出ない。
ⓑたまたま成功することがあっても長続きしな
い。
ⓒ持続することが大事。

②「よし仕事が終わった!相手をワクワクさせるために、もう一押しするぞ!」 それが 0.5%の努力です。途中で諦めた人や転職を繰り返した人は、目標達成できませ んね。(天職をみつけるためには、今の仕事を追求することです。)

最初はうまくいきません。段々とコツがわかってきます。

 

2.老舗企業(創業 100 年以上)の 2018 年度の倒産・廃業は 465 件!

これは 2000 年度以降最多。(帝国データバンクより)

人手不足や後継者難で、市場退出を決断した老舗が多い。

会社が 50 年、100 年続いたから惰性で続くことはありません。

企業への世の中の変化 の影響は平等であり、老舗だからといって特別な恩典はありません。 M&A も相当あると思います。

 

3.老舗企業が陥る「3 つのワナ」(日本経済新聞電子版 2019 年 7 月 23 日)

「企業信用調査マンの目」 帝国データバンク 内藤修氏

業歴 400 年を超える企業が、破産手続きを開始決定を受けた。 老舗企業が陥りやすい「3 つのワナ」が浮かび上がってくる。

①「経営多角化」の問題。高度成長時期は、多角化が順調であったが、バブル崩壊になり本業以外の事業に伴う借入金が、年商を大きく上回るなど手を広げすぎた。 

②創業家以外に経営を任せられる人材が社内におらず、創業家の経営責任を曖昧なままに してしまった。

③「のれん」の問題。多角化の為、本業に徹することができず、ブランド力は陰っていっ た。 華々しい業歴にあぐらをかいて、経営改善の働きが遅きに失した感は否めない。

業歴 400 年の会社も、経営努力・経営変革を怠れば、あっという間に倒産してしまう。 対岸の火事ではないことを、各企業は心しておくべき。また、業歴 400 年の企業も業歴 10 年の会社も、今日から 100 年存続する経営をしなければなりませんね!本業に徹す ることが大切ですね!

TOMA のビジョンは、日本一多くの"今日から"100 年企業創りコンサルです。

 

4.三ヶ月に一度の歯科検診をしていますか。(「ダイキ NEWS」大起産業(株)越智貴哉 氏)

時価総額 9 兆円のソフトバンクグループの孫正義氏は、超多忙の中三ヶ月に一度の歯科検診を長年続けているそうです。口の中を放置しておくと命に関わる臓器の重大な出来事を引き起こしてしまうかもしれないのです。特に歯周病です。人間ドックなどでは、歯の検診はありません。

①歯周病の人には、糖尿病を持っている症状の人が多いそうです。逆も然りで、糖尿病の 人はそうでない人の 2.5 倍も歯周病になりやすいそうです。

②歯周病の人は、狭心症、心筋梗塞を含む循環器系の病気になりやすい。

③脳血管障害や認知症にも、歯周病が関わっているそうです。 アルツハイマー病の患者の脳からは、歯周病の原因菌が見つかっているのですが、同じ 年齢で認知症でない患者からは全く検出されないそうです。 健康寿命を長いものにするには、日頃から口腔ケアが不可欠ですね。

藤間秋男は、実は、三ヶ月に一回行く努力をしています。虫歯もなし、常に食べ物を美味しくいただいてます。

社員・家族の幸せのため、経営者は三ヶ月に一回歯科検診いきましょう! 8020 運動。80 歳になっても 20 本以上の歯を残す運動です。達成している人は、五割を超えているそうです。

 

5."地球上で最もお客様を大切にする"Amazon の経営(2019 年 7 月 24 日 日本経 営合理化協会全国経営者セミナーより アマゾンジャパンバイスプレジデント 村井良 二氏)

①1995 年(24 年前!)ジェフ・ベゾスが創業して以来、商品の品揃え、インターナショ ナル・サイトそして世界中に位置する物流センター及びカスタマーサービスセンターに おいて、著しい拡大を行ってきました。世界各地 50 か所を超える物流センターを設置 しています。

②毎日が常に「Day One」であると考えています。最初の一歩を踏み出す日。新たな挑戦 を心待ちにする日。そして今日が皆様にとって「Day One」です。素晴らしいビジネス 拡大に向け、あなたのアイディアが形になり始める日。毎日が常に「Day One」である ことが Amazon を支える力となり刺激となっています。

③Amazon のビジョン「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」日々の会議で も「それは本当にお客様のためになるのか」「会社の利益が目的になってしまっていないか」「お客様のためにもっとできることがあるはず」など、起点は常にお客様であ る。

皆様の会社は、本当に徹底していますか。

④株主へのメッセージ:短期的利益を求めるのではなく、長期的視点で投資を続ける。配 当は「0」!GAFA で研究開発費は、ダントツ一位。そのため利益率も最低。常に投 資、革新性を武器に、株価を上げている。

配当「0」でも株価 UP。また M&A も、株式交換でも可能

⑤Amazon のビジネスモデル:地球上で最も豊かな品揃え、お求めやすい価格、高い利便 性を提供することで、地球上で最もお客様を大切にする企業を目指す。

⑥設立当初より、中小規模の販売事業者の支援をしており、中小企業やスタートアップの 成長は Amazon のビジネスモデルの中核である。

⑦Amazon のリーダーシッププリンシプル「全員がリーダーである。」設立して 24 年で! 巨大企業になりました。それは、「最もお客様を大切にする企業」を目指したからで
す。理念ビジョン、ビジネスモデルがシンプルで徹底してきたからだと思います。会社 の利益を目的としていないからです。最近創業者は、離婚して、奥様に 7 兆円 4000 億 円!(折半で)24 年で 14 兆 8000 億円を作ったことになる。

利他(最もお客様を大切 にした)結果ですね。利他徹底ですね。

 

6.稲盛和夫さんに学ぶ『経営』や『人生』(2019 年 8 月 1 日(株)小宮コンサルタンツ セミナーより 講師 小宮一慶氏)

①「働くよ転びは、この世に生きる最上の喜び」どんな分野でも成功する人は、自分のや っている事に惚れている人。(天職ですね)

②「自分の仕事がどうしても好きになれない人は、とにかくまず一生懸命、一心不乱に打 ち込んでみることです。

③思う。まず思わなければ叶うはずの事も叶わない。

④稲盛哲学  ⓐ自分のエネルギーを最大限に生かす生き方 ⓑ働く人のエネルギーが最大限に出せる仕組み作り

⑤前向き―否定的なことを考える心が、否定的な現実を引き寄せる。

⑥会社には私の夢の実現以上に大切な目的がある。 従業員の物心共の幸せ

⑦従業員は同じ目的のために 努力を惜しまない同士

⑧6 つの精神 ⓐ誰にも負けない努力をする ⓑ謙虚にして驕らず ⓒ反省ある日々を送 る ⓓ生きている事に感謝する ⓔ善行利他業を積む ⓕ感性的な悩みをしない(好き 嫌い)

7 日の盛和塾世界大会最終回に、5000 人集まりました。残念ながら稲盛さん(87 歳) は、体調不良で出られず、代読でフィクソフィーの話をされました。 本当にいつも素晴らしい話を本当にありがとうございました。 「従業員の物心共の幸せ」、TOMA の「社員・家族とお客様の幸せ創り」どちらが良い ですか。

 

7.今こそ「主体性を持った人間」をつくるリーダーが必要だ。(「理念と経営」2019.6 月号 片岡今治 夢スポーツ会長 岡田武史/田坂塾 塾長 田坂広志)

①真のリーダーとは、メンバー全員が「もう駄目だ」と諦めても可能性が残っている限り 「いや、まだ勝負は終わってはいない。可能性は残っている!」と言い切れる人物。

②経営者の最高の資質は、究極運気を引き寄せる力で、そうした経営者は、共通に心の奥 底からポジティブ(前向き)な想念を持っている。

③リーダーは「衆知を集めて、一人で決めるべき」様々な意見に耳を傾けると、直観の声 が聞こえてくる。

④100%ダッシュを 80%で走ることを許すチームの「モラル」が勝負を分けることにな る。

⑤「守」は教えられた型通りに忠実になぞる。「破」は、基本を発展させる。「離」は、独自の道を究め、一つの流派を確立する。自由な中から自由な発想は出ない。縛りがある から驚くような発想が出るのです。

⑥皆を引っ張ってくれるリーダーではなく、自ら考える「主体性持った人間」をつくるリ ーダーが必要なんです。

「理念と経営」の勉強会 もう 802 回近くになります。