藤間秋男のブログ
2021.02.19 Fri
こんにちは、藤間秋男です。
私の拙著「永続企業の創り方10ヶ条」より、今日から皆さんの会社を100年永続させる、このコロナの時代も生き残らせるというエッセンスをお届けさせていただきます。
今やビールが主力の日本酒の老舗、石川酒造さんのお話をさせていただきます。1863年当時、「庭場」と呼ばれる公職を務めた庄屋で農業を営んでいた石川和吉が、多摩川そばの小川村の森田酒造の蔵を借りて酒造りを始めたのが石川酒造の始まりです。その10年前ペリーの黒船が来航し、世の中がどうなるかわからないという時代の変化を受けて、農業の副業として始めた。
皆さんも、今の仕事だけでなく次に何かできないかどうかも検討していただきたいと思います。コロナ後どうなるのか、その辺のところを考えて次のビジネスとして、今繁盛している宅急便やスーパー、それからウーバーイーツみたいなところや、IT業界等、そういうものに商売替えも考えるという事が必要だと思います。
ですから特徴・コアコンピタンスとしては、時代の変化に合わせて商売替えをしている。石川酒造さんも、日本酒を売ってたのにビールというものを新しく開発するのはかなり大変でしたけれども、それが今は核になっているということです。
石川酒造は地域の誇りであり、自らの誇りでもある。プライドを持って自分の会社が素晴らしいんだ、地域の誇りであり、地域に誇られるような会社をしてるんだということを伝えています。
「古きを言うな、人の悪を言うな、政治を言うな」ということで、商売に没頭しろということを言っています。「贅沢はするな、不自由はするな」ということも言っています。
過去の危機として、ビール事業があります。今のお金で1億円ほどの借金をしてやったけれど、それが結果的に今、花開いているということだと思います。
戦後の農地改革や財産税などもあって、過去いろんな危機があった。その時に最後まで諦めない。打つ手は無限。そういう考え方でやっていたので、今生き残っているということです。
皆さんは今、コロナで非常つらい状況にありますけど、「打つ手は無限」で、変革をやっていく時です。そして最後まで諦めない。そういうことが重要だと思います。
今の時期、皆さんに言いたいのは、「借金はできるだけ今しておく」ということ。借金はできるだけして、そのお金は使ってはダメです。使わないでとっておく。今後、非常につらい時があったら、それを崩していく、そういう考え方をしないといけないと思います。
人が良心的ならざる時、良心的になることが長い信用を確保する。
こういう時にマスクを高く売るとか、なかなか食べられないものを高く売るとか、そういうことをしてはダメなんです。
常にそういうことに乗じないで、良心的にならざる時に、良心的になることが長い信用を確保する。ですから、そういう時でも、きちっとした普通の値段で売っていく。足元を見ない。そういうことです。そして、それが唯一の道であり、良心を常に善意を持って行動するということが必要だということを言っています。
事業承継については、「日記を書き教訓を残す・継がせる環境をつくる」ということで、今の社長も日記をいっぱい書いているそうです。たぶん、コロナの今、状況を日記に書いて、こうした方がいい、こうした方がいいと書いている。そうするとまた何年後か、例えば100年後に、また同じようなことが起こった時に、その言葉を見る。
たぶん彼は、100年前のスペイン風邪なんかの時の日記も、読んでるんじゃないかと思います。庭には子供の名前の木を植えたりして、とにかく過去を勉強しながら今を生き残るための戦略を練っていく、ということではないかと思います。
今非常につらい時ですけども「最後まで諦めない、しぶとく生き残る」ということを考える。もう一つは[「打つ手は無限」。この2つをぜひみなさんは、今行動していただきたい。
コロナ後、どんな事業が流行るのか、ということを考えながらやってください。ただし、お金とかいろんなものがまたかかるでしょうから、そういうものに対してはちゃんとした経営計画を立ててやるということが重要です。
資金繰りが間に合うのかどうかをしっかり確認していただきたいのと、借入は今できるだけして、そのお金は使わないでとっておく。そういう形で将来の不安を取り除いていく。これが必要だと思います。
ぜひ皆さんで、このコロナを乗り切りましょう。乗り切った後、素晴らしい時代がこれから来ますよ。乗り切ること。これが重要だと思います。
どうもありがとうございました