TOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社

100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート vol.320 2025.2月号

2025.01.27 Mon

赤文字:藤間のコメント

黒太文字:引用

1. 今日という日を大切に生きる 志賀内泰弘

「明日死んじゃうといけないから」というのが、口癖です。
(中略)
周りからは、「そんな縁起でもないこと言うなよ」と言われます。でも、本意は、「明日死んで
も悔いがないように、今日という日を懸命に生きる」というのが本意です。
例えば、いつ震災が起こるかもしれない。実際に、震災で亡くなられた人たちは、今日死んで
しまうなんて思っていたはずはないのですから。
(中略)
「明日死んじゃうといけないから」と言うと、「本当にそうですよね。でも僕は、こういう言い
方をしてるんだよ」と言われました。
「忙しくて、死んでる暇がない」って。ナルホド!これだ!!と思いました。
今日という一日。今という一瞬を、後悔ないくらいに、目一杯楽しんで、とことんやることを
やる。明日のことなんて考えない。
常に、今を懸命に生きる。気付くと、「あれ?今日はもう大晦日かぁ~」なんて生き方がステキ
だなぁと思うのでありました。
もっとも、言うは易し・・・ですが。

(『徒然草子』 2024 年12 月9 日 第103 号)

倫理法人会の中の第一条に「日々好日」とあります。「今日は最良の一日、今は無二の好機。
寒い日、暑い日、雨の日といろいろあるけれど、どの日がよくて、どの日が悪いというこ
とはありません。今日がいちばんよい日なのです。
その今日は、今この一秒の集積ですから、「今がいちばんよいときだ」と、気づいたことを
直ちに行ない、テキパキと処理することが成功の秘訣、健康の勘所です。」
今日朝よっしゃと1 回で起きて家族や社員などにおはよう!と元気な挨拶をする。今日一
日頑張るぞ!と決意する。その毎日が前提になるのではないでしょうか。

2. 「困難は愛の変形」―困難は神様からの贈り物―

稲盛さんは、挫折や苦労を引きずってネガティブな思いを持つどころか、そこから学び、それ
を糧にして成長し、さらには周囲をも感化していきました。
稲盛さんは、挫折続きの自分の前半生を振り返り、「困難は愛の変形」と話したことがあります。
困難とは、神様がもっと成長してほしいという愛を持って与えたものだということです。
ですから「挫折は人生の栄養」で「挫折が人生を豊かにする」のであり、「挫折、苦悩が人間を作る」
のです。
つまり、挫折が多いほど成長できるということです。
さらに稲盛さんは「苦労の中で人は育つ。満ち足りた中では人は弱い」とも教えています。
それゆえに、「どんな厳しい局面に立たされても逃げてはならない。すべての経験は必ず自分の
人生にプラスになると信じ、前向きに捉えることが大切だ」と私たちを優しく励ましているの
です。

(大田嘉仁『運命をひらく生き方ノート』 致知出版社 2024 年9 月28 日)

先ほどに続いて、倫理法人会の第二条には、「苦難福門。苦難は幸福の門、病気や災難、貧苦、
家庭不和といった苦難が人生には多くありますが、これらは生活の不自然さ、心のゆがみ
を教えてくれています。したがって、苦難に直面したときは、嫌がったり逃げたりせずに、
堂々と喜んで受け止め、自分を改めていくとき、幸福の世界が開けるのです。」とあります。
皆さん、苦難があったときは逃げずに真摯に迎え入れましょう。
また、自分のやってることのどこが間違っているかを考え、反省するのも必要かと思います。
世の中の成功者は、困難を乗り越えた結果として今があると必ず言います。
私も30 年前、幹部のほとんどが退職し銀行の支店長に土下座して学び直した時に経営理
念の大切さに出会い、今があります。
皆さんも逃げずに困難と立ち向かってそれを乗り越える。
その結果として幸せがあるんだとぜひ感じていただきたいと思っております。