100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.290 2022.7月号

2022.07.01 Fri

赤文字:藤間のコメント

黒太文字:引用

1. TOMAグループ成長発展の恩人、木野親之先生がお亡くなりになりました

 TOMAグループ成長発展の恩人、藤間秋男の師匠、木野親之先生が95歳でお亡くなりになりました。TOMAグループが社員200名、お客様1,000社になったのは松下幸之助の1番弟子だった木野親之先生の教えのおかげでした。

 松下幸之助の言葉、「経営理念の確立と浸透をしたら50%は成功し、それが出来たら社員を信じて任せる経営を」というこの言葉を信じて、当時社員50人規模で四苦八苦していた経営から、2年間かけて経営理念の見直しを行い、確立と浸透をして20年で今があります。

その当時よく分からなかったけれど、信じて今があります。

 それは経営理念が確立して、浸透して、社員が考えそのように動くようになれば、信じて任せて良いという考え方でした。さらに社長の器以上に会社は大きくならないけれど、社員を信じて任せることで、社長の肩の上に社員が乗っかってきて、TOMAは200名の規模の会社になったと思います。

 ユニクロの柳井社長もある雑誌で「今教えを乞いたい方は木野先生」と挙げていました。葬儀で配られた資料の一部を載せますので読んでみてください。

一般社団法人神戸大学工学振興会 会報誌 2021年3月 92号「先輩万歳」より転載

【松下経営理念】 

私には、松下幸之助翁の経営思想は、深い人生への洞察に裏打ちされた究極の「人間学」であるという気がしてなりません。

幸之助翁という人物は、経営者として創造性を追求し、常に新しい何かを作り出そうとした天才です。しかし、それ以上に思想家であり、求道者であったと思うのです。

 絶えず人間としての生き方を問い続け、その上に立って企業のあり方を真正面から考えてきた人でした。

 松下幸之助翁は、「経営の究極は人間学にあり」と云っています。

 経営の方法は究極まで突き詰めていくと、「人間学」になり、その人間力の入り口が「人に光を当てる経営」ということなのです。その考えの根本には「人間というのはすごいんや!」という独特の発見と確信がありました。

 一人の人間の体には60兆個の細胞がある。どんな人も、その細胞の中に世界一になるほどの能力を、一つは持っているもんや。それが、その人の個性にもなる。

 「人に光を当てる経営」とは、人間の可能性、人間の偉大さ、そして、素晴らしさを経営の基本に置いて社員一人一人の個性を活かしきる経営ということです。

 人間の可能性は無限であるから、従って事業に不可能はない。なぜなら経営は、人間が人間のために行うものだからです。幸之助翁はこの世のあらゆる活動の源は、人間だとする「人間賛歌」の経営を貫いてきたのです。

 そのために大切なことは、人間の無限ともいえる可能性を信じ抜くことです。私は幸之助翁を信じ、自身の可能性を信じ抜く中で、新しいマーケットを創り出してきました。

 人は誰でも、自分の心の中に足を踏み入れたことのない、無限の未開の原野を持っているものです。自分の心の中にある「サムシンググレート」、不思議なすごい力があるのだとわかれば、この見えない無限の原野が見えてくるのです。

 幸之助翁は「素直な心」で、宇宙根源の法則に乗って経営を行い、世界の松下電器を築き上げたのです。

 師を持つということは、自分の生き方の規範を持つということであり、それは教育の根幹をなすものです。一人では偉大になれない。偉業は達成できないのです。

 師匠を持たない人生は、寂しく虚しいからです。

 私自分の生命の中にある、世界一の能力を引き出すその方法を教えてくださったのが、経営の師匠である松下幸之助翁でありました。

 最後に、昔、木野先生から、松下幸之助の孫弟子の認定を頂きました。恐れ多いですが、私も松下幸之助の考え方を色々な方々に伝え続けていきたいと思っております。

2.  幸福になれる法則 、明朗・愛和・喜働の実践

皆様の会社は「明朗」明るく朗らかに元気と笑顔が溢れる職場ですか?

      「愛和」チームワークと愛社精神溢れる職場ですか?

      「喜働」人々の喜びを我が喜びとしていそいそと働く職場ですか?

 社長や社員の皆様がそんな実践をしていたら、ワクワクする職場になってますよね。

藤間秋男はそんな会社にしたくて、倫理法人会(日本橋準倫理法人会)で毎週1回朝7時から8時半まで学んでいるのです。場所によって6時半から8時までのところもあります。

 それは毎週1回、早朝1時間半だからできることなのです。そして毎週明るく元気な挨拶、倫理的な内容の栞の唱和、色々な講師の失敗や成功の体験談を学び終わった後のシェア会で深めていくのです。

 特に栞の唱和は、アファメーションと言って、目で見て、声を出して、耳に入れて、自分の心に入れて潜在意識の中にぶち込んで、経営、家庭、地域社会との関係をどう行動・判断すべきかを教えてくれるのです。

 やり方でなく在り方で学んでいるのです。やり方はどんどん変化しますが、人間として経営者としての在り方の判断は変わらないのです。

南アルプス市倫理法人会HPより抜粋

① 明朗

心を明るくすることであるが、表面的な明るさというよりも、心の内にこだわりや捉われが何もない状態から生まれる明るさにすることである。憂鬱・心配・怒り・焦りを抱かず、晴れわたった大空のように澄んだ心のことであり、この明朗な心は仕事や生活にも深く影響している。

② 愛和

愛和は、すべての幸福のもとである。愛の本質は「むすびつける」ことである。バラバラに離反している物事や状態を統合し、融合する力、それが愛である。(略)愛に満ち溢れていれば、進んで相手に合わせて和合することができる。ここに幸福も平和も実現する。

③ 喜働

「喜んで働く」ことだが、そこでは「働き」と「喜び」が別々ではない。働きに喜びが加わるものでもなく、「働くことそのものが大きな喜びである」という状態(境地)なのである。仕事のないほど苦しい事はない。仕事を持つこと、何と嬉しい事であろう。仕事そのものが恵みである。働くことそのものがまず何よりの報酬である。

 1.働くこと自体が大きな喜び

 2.働きは最上の喜びとなる

 3.喜働とは清い働きのこと

 4.働きは一切の幸福や喜びを産む幸福の源泉

 5.喜働は生産の原動力

 6.喜働は日々の実践目標

 7.人は働くために生まれている。働かむものは生きる価値がない。

「明日の31の行動指針」 

川村義肢株式会社 パシフィックサプライ株式会社 代表取締役 川村慶氏の社長ブログ「THINK POSSIBILITY」2020年7月20日

「働き方6段階」

① 我慢:仕方なく働く

② 怠慢:要領よく働く

③ 不満:慣れのため適度に働く

④ 打算:収入を得るためだけに消極的に働く

⑤ 勤労:努めて真面目に積極的に張り切って働く

⑥ 喜働:仕事が楽しく、時が経つのも忘れるくらい働く

・2500年前の孔子の言葉にも「汝の愛するものを仕事に選べ。そうすれば、生涯一日たりとも働かなくて済むであろう」というものがあります。

・天職を見つけた人が人生の勝ち

 私は今の仕事が天職なので、本当に幸せです。明朗・愛和で行動し、喜働で働くことが、人生の幸せを掴むことだと思います。そう思うことが大切です。

 興味があれば倫理法人会へ参加してみませんか。全国7万社の会員が全国700の箇所で毎週一回早朝、月曜日から日曜日までやっています。東京も4000社で47箇所でやっています。ホームページで検索すると出てきます。無料ですので、1度参加してみませんか。

 TOMAの経営理念「明るく・楽しく・元気に・前向き」も「明朗」「愛和」「喜働」に通じる言葉だと思っています。

3. 運が良くなるコミュニケーション10の習慣

「運が良くなるコミュニケーション10の習慣」 中井俊已氏のブログ「今日も良いことがあるように」

幸運は、人が運んできます。ですから、運が良くなるには、人間関係を良くすることが大切です。(略)運が良い人の小さな習慣を知って、試してみてください。

① 運が良い人は、相手ではなく自分を変える

「あいつはイヤなやつだ」という相手に対する自分の考え方を変えるのです。まず、相手のいいところを見つけます。(略)さらに、その人がなぜイヤな行動をするのか言い訳をさがしてあげます。(略)そうすると、「あいつは案外いいヤツだ。それにちょっとかわいそう」と思えるようになります。

② 運が良い人はまわりの人のいいところをさがす

イヤな人のいいところを書き出してみるのです。(略)その人のいいところを見つければ、その人をちょっぴり好きになれます。 

③ 運が良い人は人をほめる

よいところ、がんばっているところをほめて認めてあげるのです。(略)叱るだけでは、積極的な行動に結びつかず、よい人間関係も築けません。

④ 運が良い人は悪口・陰口を言わない

悪口・陰口はマイナス言葉です。(略)言葉はブーメランなのです。

⑤ 運が良い人は、人のミスを責めない

その人の言い訳がわかれば、その人のミスに対する怒りもおさまります。(略)どうしても注意したいことがあれば、怒りがおさまってから言えばいいのです。

⑥ 運が良い人は笑顔がいい

「笑う門には福来たる」幸運は明るく笑っている人のところへやってきます。明るい笑顔の人のもとに人も集まります。物を買うときに、無愛想で怒ったような表情の店員さんの店と笑顔でにこにこした店員さんの店があったら、どちらの店で買いたくなりますか。

⑦ 運の良い人は名前で呼ぶ

自分の名前をすぐに覚えてくれて、名前を呼んでくれる人にわたしたちは親しみをもつものです。名前で呼び合うことが、互いに尊重しあう人間関係の基本です。

⑧ 運の良い人は人の話をじっくり聞く

好かれる人は、相手と会話をしようと努めます。(略)自分を理解してくれる人を人間は好きになります。

⑨ 運が良い人は、相手の関心があることに関心をもつ

相手の関心がありそうなことを話題にすると、うまくいきます。(略)その人の話を、わたしたちが誠実に関心をもって聞けば、喜んでくれます。

⑩ 運が良い人は、言い争わない

相手を言い負かしても、相手は自尊心を傷つけられたと感じ、恨みを買うこともあります。

運が良い人は、無敵です。自分に恨みをもつような敵は作りません。

 ①〜⑩を心掛けると運が良くなりますね。人とうまくやれる、人から好かれる、運が良くなると思います。あとはきちんとした「挨拶」でしょうか。