100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.288 2022.5月号

2022.05.01 Sun

1.人生うまくいく人がコッソリやっていること2選(モデリング・自分のせいにする)

人生うまくいくコツ2つを心理カウンセラー、ラッキーさんの記事より抜粋してご紹介します。

(1)モデリング

世界の成功者の言動を見ると「真似る事、モデリングが成功のコツ」の1つだと分かります。

「『人生うまくいく人』がコッソリやっていること・2選」より抜粋

ラッキーさんの公式サイト 「しあわせ心理学 パンダの温度」

① ビル・ゲイツ …… 「人生で成功するコツ」をこう語っています。「他人の良い行動をマネることだ」

② 投資家ウォーレン・バフェット …… 「他人の良い行動をマネることだ」。二人とも、まったく同じ。

③ 松下幸之助 …… 豊臣秀吉の考え方をモデリング

④ アインシュタイン …… 「物理学の神様ニュートン」を研究

⑤ イチロー …… 少年時代をふり返って、こう言います。「いつも誰かになりきっていました」

⑥ サム・ウォルトン(世界最大のスーパーマーケットチェーン「ウォルマート」の創業者) ……「わたしのしてきたことは、ほとんど誰かのマネだ」。実際に、ウォルトンさんは自分の店にいる時間よりも、よその店にいる時間のほうが長かったそうです。徹底的に、「よその店の良いとこ探し」をしていたのですね。

⑦ カステラの文明堂 ……〈藤間のまとめ:もともと長崎で細々とカステラ屋を営んでいた文明堂。大阪の流行っているすき焼き屋に行って「肉は一番、電話は二番」と書いた看板のおかげで繁盛したと聞いた〉それで出来上がったのが…「カステラ1番 電話は2番 3時のおやつは文明堂♪」という、みなさんご存知のキャッチフレーズ。この覚えやすいキャッチフレーズのおかげで、あっという間に日本一のカステラ屋さんになった。

⑧ ちなみに、「学ぶ」の語源は「マネぶ」。マネてマネてマネしまくれば、ものすごい勢いで「理想の人生」に近づけていけると思いますよ。

TOMAの特別講演会にも講師として登壇いただいた東レ経営研究所元社長の佐々木常夫氏は「プアなイノベーションより、優れたイミテーション」という考え方が重要だとおっしゃっていました。

変革も必要ですが、ある意味では色々なものを真似るのは良いことかなと思います。

TTP(徹底的にパクる)と成功します。TOMAグループもたくさんの成功企業を学び、その良いところをパクってきました。そして続けてきました。TOMAの成長の理由の1つに、モデリングがあると思います。もう1つのコツも同じ記事から紹介します。

(2)「自分のせい」にする

① ノーベル賞受賞者の山中伸弥先生は、こう言います。「何か悪いことが起こった時は『身から出たサビ』、つまり自分のせいだと考え、反対にいいことが起こった時は『おかげさま』と思う。」

② 松下幸之助さんの場合は、こうです。「物事がうまく運んだ時は『これは、運が良かったのだ』と考え、うまくいかなかった時は『その原因は自分にある』と考えるようにしてきた。」

③ アスリートでも、そうですよね。いい結果が出たときは、「支えてくれた皆さんのおかげです」と感謝して、結果が悪かったときは、「自分の力不足です」と自分のせいにする。このように、「悪いことが起きたときに、自分のせいにする」。

④ 所ジョージさんは、こう言います。「今、妻を笑顔にしてあげられないなら、笑顔にしてあげられない俺がすべて悪い」。このように「自分のせい」と考えれば…「そういえば、最近感謝の言葉を伝えていないな」とか、「最後に二人で食事に行ったのは、二年前だっけ」というように、何となく、やるべきことが見えてきますよね。で、それを実践すれば、夫婦仲はどんどん良くなるはずです。

⑤ 悪いことが起きたときに「自分のせい」と考えれば、「いいアイデア」や「いい解決策」が見つかります。それを実行すれば、トラブルの少ない右肩上がりの人生になります。

⑥ それと反対に…「親が悪い、部長が悪い、会社が悪い、景気が悪い、国が悪い、運が悪い」というように、自分以外のせいにして生きていると、一向に生活はよくならない。だけでなく、常に被害者として生きていかなければならない。愚痴の絶えない、つまらない人生になってしまうんです。

悪いことは自責、良かったことは「他人のおかげ」の人が成功者ですね。

2.社長の仕事 正しい3つの現実認識

「『社長の仕事』とは?」浜口隆則  (発行:株式会社ビジネスバンクグループ)

「会社の永続」ということをゴールとした時に、そのゴールに向かって、私たち経営者が「どのような環境の中を進んでいかないといけないか?」ということを考えてみましょう。

(1)たいていの成功は“偶然”である

①「少なくとも10年以上、事業を継続できていなければ、成功してるとは言えない」

② 最低でも、その期間を継続できたら、偶然ではない。「本物の成功」かもしれない。

③ 成功し続けるのは、とても難しい。

2)私たちが提供している価値は必ず劣化する

① 相対的価値の劣化

a.分かりやすく言うと「ライバル(競合相手)」が出てくるということです。あなたの会社が上手くいけばいくほど、競合相手が出てきます。

b.上手くいき始めると「あのようにすると上手くいくのだな」と考えて、真似をする会社が出てきます。

c.すぐ隣で同じものを提供されたら、その価値は下がってしまいます。なぜなら、その時点で、私たちに「価格決定権」が無くなってしまうからです。

d.収益性が下がっていき、あなたのビジネスの優秀性が失われていってしまうのです。

②絶対的価値の劣化

a.お客さんは飽きてしまうからです。

b.これまでと同じように100という価値を提供し続けていたとしても、お客さんは最初に感じた新鮮な100という価値を感じなくなっていきます。その価値に慣れてしまうのです。

c.自分が好きな料理も、それを毎日食べ続けたら、たいていの人は飽きてくるものです。

(3)ルールは変わる

① ルールというのは、急に変わる場合もありますが、実は、少しずつ変わっていることが多いです。少しずつ変わっているのですが、その変化に気づかなくて、ある日はっと気づいたら「ものすごく変わっていた」ということが多いのです。

② 世の中の変化を、注意深く観察している人は、当然、気付きやすいので、早く対応できます。しかし、変化に鈍感でいると、対応が遅くなってしまいます。

③ 「ルールというのは、絶対に変わっていってしまうのだ」ということを覚悟しながら経営をしていかないといけません。

浜口さんは大変尊敬するコンサルタントです。難しい事を分かりやすく伝えてくれます。

①「大抵の成功は偶然である」。全くその通りで、10年続かないビジネスモデルがすごく多く、偶然に近いですね。

②「提供価値は必ず劣化する」。ライバル企業の商品が出てきて、価格がダウンし価格決定権がなくなる。飽きてしまう。商品の価値に慣れてしまう。

③「ルールは変わる」。世の中がどんどん変わっていて、それを感じて変えていかないと世の中に乗り遅れる。

企業が30年で1%も残らないのは、永続すると考えている甘えた経営者が多いからですね。常に倒産するという危機感を持っているところから、色々な革新が出てくるのではないでしょうか。あの虎屋の会長の言葉「当社は500年続いているが、来年残る保証はない」。これは素晴らしい言葉ですね。

3.明るく生きる

小冊子『力強く生きる』 株式会社タニサケ会長 松岡浩氏

 「タニサケにはどんな社員が欲しいか」と言われたら、私は「明るい人」と答えます。これはそんなに難しいことではなくて、例えば、朝の「おはよう」を大きな声で言ってくれる人。また、名前を呼んだら「はい」としっかり返事をしてくれるだけでも、ずいぶん違います。

 暗い人の周りには、人が寄りつきません。一方、明るく陽気にワッショイワッショイと働く人の周りには、不思議と人が集まってきます。両者の違いは、例えばこんな場合にも表れます。人生では、思わぬ誹謗中傷を受けることもあるものです。そうしたときに、暗い人は直撃を受けますが明るい人は周りの人たちが守ってくれます。だから「あなた自身の“よい人生”のために、明るく生きたほうがいいですよ」と、私は言いたいのです。

 人生に困難はつきものです。しかし、そんなときこそ“よい人生”をつくる絶好のチャンスだと考えましょう。逆境こそが人を育てるのです。(略)つらいときは、自分が伸びていくための絶好のチャンスを与えられたのだと考え、しっかりと根を張って、花ひらくときを待つ。心のギアチェンジをして明るく生きることが大切です。 暗い人は、周囲まで暗くします。ぜひ、人にほほ笑みを向けることを習慣づけたいものです。さらに優しい言葉、いたわりの言葉を発し続けたら、三年もすれば本当に明るい人と言われるようになるはずです。

 一流の人に暗い人はいません。一流の人は明るいのです。明るい社会をつくり上げるためにも、一人ひとりが明るい生き方をめざしたいものです。

TOMAの経営理念は「明るく・楽しく・元気に・前向き」です。お客様にも社員にも、世の中にも「明るく・楽しく・元気に・前向き」になってもらいたいからで、結果、皆成功するようにと、このような理念にしました。暗い人も明るくなる努力をしていけば必ず幸せになると思うからです。

倫理法人会では、「明朗」「愛和」「喜働」が幸せになる方法だと言われています。「万人幸福の栞17カ条」には「明朗こそ、まず己が救われるともしびであり、己の掲げたこの燈火で、人もまた救われる。そして世の中が光明に輝いて来る。朗らかな人の心は、世のくもりを照らす光である。明朗は万善のもとであり、健康の朝光である」と書いてあります。

4.『クレド』で働きがいをつくる?

『クレド』で働きがいをつくる?」優和会計人グループ 

            優和のミニかわら版(第771号(平成30年2月15日号))より

 経営理念を実現する手法として、「クレドの活用」を採用する企業が増えています。創業者やカリスマ経営者の思いを明文化した、トップダウン型の経営理念に対し、従業員を巻き込んで作成するボトムアップ型のクレドを導入することにより、従業員自ら働きがいを言葉にまとめる手法が注目を集めています。近年中小企業経営者の悩みとして蔓延している「社員の定着」「優秀な人材の採用」を解決する上でも、やはり「働きがい」というキーワードは見逃せません。

TOMAのクレドの例(社員が作った20項目から一部抜粋、どんな行動をとるべきなのか  自ら考える指針となっています)

〈9. お客様の立場に立った回答〉

私たちは、難しい事をわかりやすく色々な視点からお客様に回答いたします。

〈11. 100年企業の創造〉

私たちは、お客様の会社がこれから100年永続発展するサポートをし100年企業を社会に伝え続けます。

TOMAにはお客様のクレドづくりをお手伝いする専門家がおります。ぜひお気軽にご相談ください。