100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.242 2018.07月号

2018.07.01 Sun

1.5月号の「キコリのオノの刃」の続きの良い言葉(ドラッカー塾で国永先生からうかがいました。)

TOMAの中でも木を切ることを優先する社員が多いと感じます。効率化の時代なのに。(働き方改革はまず本人の意識改革です。刃を研ぎましょう。)

 

2.65歳で家内と一緒に遺言を書きました。(2018.5.25大安)

TOMAの行動指針にある「お客様の見本」となる遺言を書きました。TOMAグループの社員・家族、藤間家、お客様、地球の幸せを願って書きました。

藤間秋男は、何百人の遺言のアドバイスをし、私の両親を含めて何百人の遺言の作成お手伝いをしました。遺言執行人にもなっています。

書いた感想は「これでやっと、もっと自由に動けるな」と思いました。公証人が遺言書を読みあげるとき、涙があふれてきました。

藤間秋男が、65年生きてきた集大成のような気がします。今まで以上にこれからの残りの人生ガンバルぞ、世の中の役にたつぞ、学び続けるぞ。気持ちがふつふつと出てきました。

特に経営者の遺言は、絶対必要です。ポイントは、

①守秘義務を果たしてくれ、事業継承や経営をわかってくれている専門家に依頼する。家族や会社の方にも、言わない守秘をしてくれる方。株のこととか実務をわかってくれる専門家に依頼すること。前に経験したのは、個人病院の財産をA2/5、B2/5、C1/5と書かれて個人所有のベッド、メスなども共有とされていた例。実務のわからない方は、あとで相続人が困ります。(ベッドを2/5、2/5、1/5に分けるのですか)

②奥様と一緒に書く。通常は先にご主人が亡くなりますからそれを想定し書き、逆だったら、その時書き直す。奥様半分もらえば無税は節税にならない場合もあるので専門家に相談すべき。残された奥様の生活維持も絶対に必要です。収入の確保絶対必要です。そのために、時間はかかりますが会社とは関係のない、不動産所有会社を作るべきと思います。(賃貸収入)

③経営者にとって一番大切なのは、自社株の遺言です。これが次の経営や100年後の経営に、多大な影響を与えます。特に持ち分割合です。(シェアー)これは専門家に相談すべきです。節税の観点からだけで決めたら、絶対に禍根を残します。

④付言事項、ⓐ親族は現経営陣と仲良くすること。ⓑ現経営陣と家族は、経営理念、ビジョンを大切にして欲しい。©母を大切にし、兄弟、孫はじめ末代までのすべての親族が仲良くして欲しい。何か困ったら、TOMAグループに相談することなど、相談するプロも決めておくこと。(TOMAグループは、税理士・弁護士・行政書士・不動産鑑定士などの相続のプロがたくさんいます)

⑤忘れてしまうのは、指定していない財産および債務の分割(通常は妻)遺言によってはかなり節税になりますし、裁判になりません。(遺留分の侵害請求はありますが、分割はそのままできます。)

⑥遺言は良いところだらけです。ただ考える時間が必要です。TOMAでお手伝いしますのでご相談下さい。

7月23日(月)遺言セミナーも開催(明日死んだら、どうなりますか!今年中に書きましょう!)

 

3.日大アメリカンフットボール不祥事、他人事と思ってませんか!

私もアメリカンフットボールやってましたので、あのビデオを見て、はじめから故意のクォーターバック壊しだなと思いました。

我々の頃も、クォーターバックを「壊せ」「つぶせ」「殺せ」などの発言ありましたし、クォーターバックが倒れると「壊れた」と喜ぶ考えがありました。

しかし、あくまでもプレー中であってあのように、プレーが中断してから何秒もたって、まったくボールのないところではありませんでした。

今回の件、監督がすぐにおわびして責任をとっていたらここまでのことにはなりませんでした。

今後は日大の経営陣改革だけでなく日大グループの受験生数や合格者レベルの低下、運動部への加入低下につながるかもしれません。

あの時にすぐおわびして、責任を取っていたら、また最高責任者の理事長がおわびしていたら、大問題にならなかったかもしれませんね。

TOMAでも先日おわび状をすぐ出せなくて、先方代表者から担当者がこっぴどくしかられたことがあります。すぐにおわびし、おわび状を出していたら、こんなにおこられなかった。自戒の念もこめて書きました。(TOMAはカミナリカードというミスをおこさない仕組みがあります。)

 

4.そんな二世が会社をダメにする。(タニサケ 松岡氏)「モラルBizプレミア」創刊号より

二世の国会議員には気骨がありません。親は血のにじむような努力をして、政治家になったのに、何の努力もせず受け継いだからでしょう。

同様に経済界でも、立派な二世経営者がいる一方で、ひ弱な二世が多くなっているような気がします。二世経営者をランク付けすると以下のようになります。

①親を尊敬し自身も明るく、先手のあいさつと社員のお手本となる行動を、朝早くから夜遅くまで実践し、社員の幸せを追求している。

②親を乗り越えようと、次々に新しいことに挑戦する。

③勉強はするがそれを実践しない。経営にも生かさない。

④何もせず、ただ現状維持。常に消極的。

⑤親を受け入れず部下の提言や苦言を拒否して、嫌いな部下を左遷する。感謝をする心がなく、「根暗」で朝のあいさつもできず約束事を守らない。理想の二世経営者は、親に感謝し、「経済と道徳」のバランスが取れた人です。もし自分が経営者としての資格なしと自覚したら他の人に経営を任せることです。自分は「社主」として会社を見守る側に回ることをお勧めします。

先日の100年企業サミットで、船橋屋の先々代は実子に長男がいたのに、経営する能力がないので今の社長の父を養子にしたそうです。

私はよくいいます。「会社を残したいのですか?」「会社を子供に残したいのですか?」私は会社を残したいので親族外にゆずりました。

 

5.『強運』(著APAホテル社長 元谷氏)(SBクリエイティブ刊)(アパの快進撃は強運だからですね)

最近APAホテルの代表取締役専務元谷さん(社長息子)よく会っています。大変紹介好きで、いろいろな人をつなげて世の中を良くしようとしていて、大変尊敬しています。

社長は「おかざり」と言われていますが、「あの!創業者の妻」。ただものではないと本を読んで感じました。

●なぜうまく人生を送ることができるか。

ⓐどんな出来事もプラスに考えること。

ⓑ人ヘの感謝の気持ちを忘れないこと。

●幸福を運ぶ7つの習慣

ⓐ「自分をラッキーだと思う。」毎日「幸せなだ」「ラッキーだな」と感謝している。

ⓑ「人付き合いはバリアフリー」心をバリアフリーにして人の懐に飛びこんでいく。

©「人のいいところだけを見る」人の欠点より、いいところに目を向ける。「ほめる」

ⓓ「あいさつは、一足お先に自分から」先にあいさつが先手必勝。明るくなる。

ⓔ「いつもまっさらな気持ちで」後ろを振り返るよりも全力で前進あるのみ。

ⓕ「健康の秘訣は、とことん仕事を楽しむこと」ストレスをため込まないこと。

ⓖ「お願いごとは、明るく真摯に」お客様を信頼しているからお願いする。

幸せな人を研究していると、皆様同じような言を言ってますね。私も毎日幸せな人生ですが、実行している考えています。

結論は、そのような100%考え、100%幸せな人だと思います。

TOMAの理念「明るく・楽しく・元気・前向き」は強運の法則だと思います。

 

6.理念と経営の勉強会750回近く。1000回2000回続けます。(2018年4月号)

①10年に1回ぐらい、必死に取り組む事件が起きた方がいい。

②リスクテイクをいとわない人に、経営をやっていって欲しい。

③創業者の松田は秀でたものをつくり、私たちは変えるものを変えて進化してきた。

(①~③「理念と経営」 2018年4月号より 株式会社吉野家ホールディングス会長 安部修仁氏 × 東京大学名誉教授 伊藤元重氏)

④顧客の本音に気づいたことが起死回生の戦略を生んだ。

(④スズキ機工株式会社 代表取締役 鈴木豊氏)

⑤社長が「できる」「うちもやろう」と念えば必ずかなうのです。

⑥「経常利益率10%」は人を活かしてこそ実現可能。

⑦成功するにはⓐ問題意識ⓑモチベーション©努力の3要素を継続で必ず成功。

(⑤~⑦日創研グループ代表 田舞徳太郎氏)