100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.220 2016.09月号

2016.09.01 Thu

1.今、10年間連続で8日間の断食道場のため伊豆へきています

朝・昼・晩、ニンジンジュースを5日間、回復職を3日間で1日1㎏くらいやせます。目的は、ダイエットでなく、胃、腸などのデトックスです。

日頃、暴飲暴食の内臓を休めるためです。宿では、日頃未整理のダンボールを40箱くらい送って、その整理とTOMAだよりなどの原稿で仕事三昧です。

私の祖母は103歳まで生き、父は88歳、母は86歳で元気です。私もこの体で長生きしたとすれば、この断食を続けたおかげかもしれません。

8回目のフルマラソン「ニューカレドニアフルマラソン」に参加しました。元気にガンバっています。

 

2.先代の心構え、後継者の本音 (TOMA特別講演会より ジャパネットたかた 創業者 高田明 氏)

7月のタイムリートピックスでも書きましたが、とても大切なことなので書きます。

 ①信じている人に事業を承継する。相手も覚悟を持っている。ということは、不安より期待の方が大きい。期待が大きくて不安を消してしまう。信じて任かせてみようと気持ちになるんですよ。

 ②100年続く企業にするためには、創業期の勢い、成長していく時期、組織は変わっていかなければならない。時代の流れの中でやり方を変えていく必要があります。若手にバトンタッチする理由はそこにあります。

 ③すべての先代社長への助言「皆さんは、後継者がやることを見ていて口を出したくなることもあるでしょう。でも、“見ていてあげる勇気”が必要だと思います。時代が変わっています。」

後継者へ助言「継ぐ方も受ける方も覚悟がいる。創業者の想いは聞いてあげて下さい。従う必要はないんです。聞くだけでほっとするものです。」

私も、来年10月に社長をバトンタッチし会長になります。この言葉忘れません。

 

3.事業承継というものは、信頼関係ができているならスパッと行うべきです。(再び高田明氏。SQUET講演会レポートより)

ただし、大事なことは「不易流行」です。

変えてはならないものを、残したうえで若い世代の新しい知恵に任せる。

不易とは、「企業のミッション」であり「社会に役立つ企業づくり」です。

経営あるいは、人生には、大切な『3つの「ション」』があります。

①ミッション(理念) ②パッション(情熱) ③アクション(行動)

これらを大事にしながら精一杯生きて下さい。

 

4.楽しく仕事をするための努力をしているからこそ、楽しく仕事ができる (高田純次 お笑いタレント俳優)

「隣の芝生は青く見えるけど、それに惑わされちゃいけない。そもそも仕事ってつらい苦しいものなんですよ。楽しい仕事なんてどこを探したってない。自分で楽しくしていかないと。仕事を楽しむって難しいよ。よさそうに見える仕事をしている人だって実際には、みんな苦しいの。そこに気づくこと大事だと思うよ。」

 仕事は本業辛く苦しいものです。なぜならば、やりたくないこと。望まないことでもやらなくてはいけないことが多いからです。

 そのうえ、できて当たり前、どんな理由があろうともできなければ責任問題です。それを楽しむことは難しく、努力が必要です。

 楽しく仕事をするための努力をしているからこそ、楽しく仕事ができるように見えるだけの話です。

藤間秋男いつも明るく・楽しく・元気に・前向きになるために努力しています。

 

5.変わらないために変わり続ける (一風堂河原成美 魂が震える話より)

 「有恒」とは、「ただそこにあり続けること」「永遠に存在し続けること。」

 そのためには「永遠にあり続けるには、変化し続けることが必要。」

 もし、変わらず繁盛しているように見えたとき、それは内部で激しく変化しているからに他ならない。

 そのためには学び、決断し、変化し続けていくから繁盛していくのでしょう。

TOMAも、もっと学び、決断し変化していかなければなりません。

 

6.松下幸之助塾を10ヶ月で学んで卒業しました (PHP研究所)

藤間秋男は、松下幸之助をかなり学んでいたつもりでしたが、塾に通い本当のすばらしさに出会いました。

 ①人間は崇高にして偉大な存在である。(新しい人間観の提唱)

  お互いにその偉大さを悟り、その天命を自覚し、衆知を高めつつ生成発展の大業を営まなければならない。

  宇宙に存在する物すべてのものはつねに生成し、たえず発展する。

  万物は日々訢たであり、生成発展は自然の理法である。

 ②松下幸之助の講演会で稲森和夫は「強烈な願望を胸に抱くことが物事を成就させる原動力となる。」と思った。

  松下幸之助に会場から「あなたのような素晴らしい会社を作るにはどうしたらよいですか」との質問に対して、松下氏は「そうですな・・・そういう会社を作りたいと思い続けることですね!」と答えられた。場内は失笑が出たが、稲森和夫氏は「そうか!それなら自分にもできるな」と思ったそうです。

 ③「私的欲望」と「公的欲望」の狭間で

  どんな立派な人であっても、私心があったらあきませんな。(私心があるとうまくいかない)けど、私自身80歳になっても個人松下と、公人松下としての葛藤をやっているんですから。そうですからなかなか人間あかぬけすることはできません。

私は、「動機善なりや、私心なかり しか」の言葉を大切にしたいです。

 ④松下電器はカメさんが大好きです。(松下電器新聞広告)

毎年1月10日に中堅幹部の社員が一同に集まり、その年に『「かならず実現できる」無理のない、しかしそこまで行きつくには、きびしい努力のいる目標を立て、全社員が一年じゅう、その目標に向かってゆだんせず、わき目もふらず、けれど決して息切れせずに、確実に前進してきました。そして、おとぎばなしの通り、このカメさんは売上高において、いつでも先頭にいるのです。』

他、たくさんの学びがあり、20名近い同期の受講生が本当の仲間になりました。

是非、おすすめします。(紹介します。)社長市原にも参加してもらいます。(申し込みしました。)

 

7.問題はあなたを苦しませるためでなく、成長させるためにある。どの道に進んでも、門題のない道ではありません。

問題が大きければ大きいほど乗り越えたとき大きな力となります。問題のない道が正しい道がではありません。

問題ないことが問題なのです。問題を感じる感性が鈍っているのです。問題は出てきて当り前なのです。

(問題が逃げない。芳村思風語録より)

 

8.本業から離れるな。ただ本業を続けるな (理念と経営2016年6月号巻頭対談より 株式会社ローランド・ベルガー会長 遠藤 功 氏 × 株式会社丸和運輸機関代表取締役社長 和佐見 勝 氏)

 ①日本で初めて1-在庫、1-検品、納品100%を実現

 ②「これでよい」と妥協する気持ちになったら、もう経営者としては終わりです。

 ③人が成長した分だけ「企業」は成長できるんです。

 ④幸福企業づくり

  ⓐ働く幸せ、働ける幸せ ⓑやりがいや、やった者が報われる経済的幸せ ⓒ家族が感じる家族的幸せ

 ⑤社員や課長が失敗してもつぶれません。失敗から学べ、怖がるな。

9.みんなのがんばり「目に見えないぬくもり」が数字に表われてくる(株式会社長坂養蜂場 代表取締役社長 長坂 善人 氏)

  ①毎年2種類以上の新商品を出す方針を決めている。

  ②一年以内に同じお客様、再購入してくれる絆率を大切にしている。

  ③結局、顧客満足より、従業員満足が先である。

  ④これからは、お互い足りないところを補い合って日本一のぬくもりのある兄弟経営しよう。

 

10.地域に根ざし、“多能スタッフ”で挑む「全員経営」(「理念と経営」2016年6月号 株式会社山のせ 代表取締役社長 早藤重忠 氏)

①調理も接客も両方できる多能スタッフの育成が目的

②出店は社員が希望をもって成長する機会になり人事育成

③善の循環 ⓐ人間力向上→ ⓑ従業員満足→ ⓒ顧客満足→ Ⓓ高収益→ Ⓔ社会貢献→ ⓐ

 

11.世のため、人のためにならなければ生きている甲斐がないじゃないか(「理念と経営」2016年6月号 企業の成功法則 田舞 徳太郎 氏)

①あなたは、「何」をもって国や社会に尽していますか。

②どんな会社も世の中の役に立っている。1人雇用所得税の支払

③「世のため人のためになる」には、社員、家族、地域社会、国家に責任を持つ。