100年企業創りレポート

藤間秋男の100年企業創りレポート
vol.217 2016.06月号

2016.06.01 Wed

1.2050年「日本は世界一の超大国になる」のか (サピオ 2016年5月号)

アメリカのジャパン・バッシャーの一人、クライド・プレストウィッツ氏は2050年の日本を予測する「日本復興」という本で、日本は「21世紀の訴大国」となり、世界をリードする存在になるといっています。

 ①平均寿命が90歳以上(女性95歳)
 ②総人口15,000万人突破(医療技術の発展と出生率2、3倍)
 ③経済成長率4.5%を維持(GDPは1位の米国に追いつく)
 ④米国一国から集団同盟(中国、北朝鮮以外のアジアと同盟)
 ⑤ロボットや医療ビジネスで世界トップ
 ⑥英語力向上で競争力アップ(2050年日本人総バイリンガル)

この本に対して賛否両論ありますが、1979年に「ジャパン・アズ・NO.1」を書いたエズラ・ヴォーゲル氏のインタビューから未来に改善すべき点。

 ①本田宗一郎や松下幸之助のように、ハングリー精神が旺盛で大胆リスクが取れるオーナー企業が生まれること。
  日本の大企業はリスクを取らなくなり、すっかり官僚的になってしまいました。
  サムスンが、東芝や日立を追い越してしまったのも、そのあたりに原因がある。
 ②日本はもっと国際化を進めるべきです。他国にあわせ大学を9月入学にし、日本企業も、もっと進出するべきです。
 ③日本には、優秀な官僚がたくさんいるので、70年代のように政治家が官僚の話に耳を傾けることも重要。

日本のすばらしさ、日本人のすばらしさで、これから世界一の超大国になることは夢ではないかもしれませんね!
又、日本が超大国になったら、日本語が国際語になるかもしれませんね!

日本大好き!

 

2.「成功とは、お金や業績などではない。自己のベストを尽くしたときに感じられる満足感のことだ。」(NCAAバスケット名コーチ ジョン・ウッデン)

①成功とは、外界にはなく、成功を決めるのは自分自身で、成功は心の状態で、すなわち満足感である。
②人は進化のスキルを生物学的に有している。一度満足しても向上しようとして、さらに一生懸命となり、より一層の満足を得ようとします。
③その日、その日を傑作にするつもりで生きていれば、天使にだってできないようなことができるようになる。
④これからの生き方(辻秀一氏 スポーツドクターの講演より)
  ⓐ「今に生きる」と考える。(過去にひたるのはやめる。未来はわからない。) 
  ⓑ「笑顔」を大事にする。(笑顔で気分よくなる。)
  ⓒ「一生懸命」を楽しむを考える。(うまくいくと考えないで)
  ⓓ「好き」を考える習慣。(好きになってしまう)
  ⓔ「ありがたい」と考える。(文句ない)
  ⓕ「自分」を大事にする。(ごきげん)(自分らしく生きる)
  ⓖ「夢」を考える。(気分がよくなる)

すべて、人生は考え方ですね!明るく・楽しく・元気に・前向きと考えると幸せになれます。

 

3.沖縄で、後継者と一緒にTOMAグループの10年後のビジョンをつくってきました

14年前に、TOMAグループの成長が止まり、社員の定着に悩み、日本創造教育研究所のセミナーで、10年後のビジョンをつくり、それから沖縄の昔G7サミットの行われた万国津梁館で13年連続で参加してきました。結果、その時の事業が4倍になり、すばらしい後継者に恵まれました。

今年は、バトンタッチした市原副理事長(43歳)と一緒に参加しました。10年後の私はいるかどうかもわかりませんが、市原さんは10年後のビジョンをしっかりかためました。2人だけの時に「あれやってよいですか」「こんなことやりたいんですが」「こんなことを変えていきたいのですが」と彼から質問がたくさんあり、「君の代では経営理念に反しなれば、何でもやっていいんだよ。」と言いました。私のTOMAグループへの願いは

①経営理念のさらなる確率と浸透させて欲しい。
②明治23年から続いているTOMAブランドは変えないで欲しい。
③TOMAコンサルタンツグループをホールディングカンパニーにして各法人が仲良く連携してワンストップ体制はくずさないで欲しい。

以上は、守ってもらいあとは、自由闊達に明るく・楽しく・元気に・前向きにワクワクしながら経営して欲しいと思います。

そんな話をしながら、大変有意義な5日間でした。
社長と後継者のビジョンのすり合わせ、すごく大切です。
来年4月中旬、是非参加されませんか?おすすめです。ご紹介します。

 

4.価格で売るな、価値で売れ!(坂本光司教授 商業界6月号)

安さ訴求から価値提案へと今こそ転換しよう!

利益はお客様に価値を提供した対価であり、従業員、取引先、お客様や地域社会を幸せにするために欠かせない事業資源。
行きすぎた価格競争は、誰も幸せにはしない。
利益は神様からのごほうび。その適正な営業利益率は10%と考える。お客様にも値頃感があり、取引先や地域からもいい会社だといわれる「幸せを感じる価格」である。
価格競争との決別には、トップの覚悟と、継続が必要。

 ①全社的に理解、認識する。
  経営の目的は、関係者を幸せにすること。価格競争はただの殺し合い。
 ②非価格競争への移行。一自分たちの弱みと強みの分析が大事。
  企業競争力をつくるために、自分で値付けできる商品づくりなどを考える。
 ③人財の確保と育成
  あの会社は「人財育成型企業」だと言われるくらいになる。
 ④段階的、計画的な移行。
  非価格に移行するには、5年から10年かける覚悟がなければ失敗する。
 ⑤真摯に先進企業に学ぶ。本とか見学会で事例たくさんある。

理念と経営の勉強会では、今まで500社以上の成功例学びました。

藤間はいつも、コアコンピタンス創り(絶対的差別化)を商品力、サービス力、人財力、企画力、営業力などが他社より差別化できていたら、価格競争には入らないと言っています。

 

5.理念と経営の勉強会~籐間は成功事例500社ここから学びました~(月刊『理念と経営』2016年3月号より

(①~⑦ 多摩大学大学院教授 田坂 広志氏 × 株式会社キタムラ代表取締役会長兼CEO 北村 正志 氏)
①業界を打ちのめしたデジタル革命を逆に「追い風」にしていった。
②人は写真や映像による「感動・思い出・絆」を求めている。
③歴史の長い企業の共通点「企業理念」「お客さま」「社員」を大切にしている。
④フィルムやカメラをどう買わせようかでなく、お客様中心の視点にたって、お客様に素晴らしい思い出を写真に提案する事業を展開する。
⑤真の商付加価値サービスは、お客様や商品への深い思い出から生まれる。
⑥知識、関係、信頼、評価、文化という資本を豊かにすることが企業戦略の王道です。
⑦昔から、すぐれた経営者は廊下ですれちがう社員と「おはよう」と声を交わしただけで、その声や表情が職場文化の低下を敏感に感じ取ることができたのですね。

(⑧~⑩ 有限会社野口石油 代表取締役店長 野口 義弘 氏)
⑧「洗車の専門店」だからこそ、限定されたメニューで高品質なものだけを提供する。
⑨どんな子にも必ずいいところがある。それを見つけて褒めるのが上の人間の仕事だ。
⑩悪い子なんて一人もいない。ただ、どういう大人と出会うかによって、彼らの人生は大きく変わるのです。

(⑪~⑫ 株式会社農業総合研究所 代表取締役・CEO 及川 智正 氏)
⑪持続可能な農産業を目指し、農家にたくさんの「ありがとう」を届ける。
⑫農業がなくならない仕組みを農家とともにつくっていきたい。

(⑬~⑯ 田舞 德太郎 氏)
⑬自らの努力でその困難を切りひらいてこそ、本当に生きる喜びが生まれる。
⑭希望を持っていきていくならば、必ず道は開けてくる。
⑮一人の「目覚め」が会社を変えて業績につながっていく。
⑯現場力とは、自分の仕事がどのように社会の役に立っているかを理解する力。