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『伸びる子と伸びない子の違い』(我喜屋優)第3944号

2021.12.28 Tue

伸びる子と伸びない子の違いは、どこにあるのだろうか?

野球の場合であれば、技術的な素質ももちろんある。

ないとは言わない。

しかし、伸びる子と伸びない子の決定的な違いは「心」にある。

そして「心」は行動や態度、立ち振る舞いにあらわれる。

伸びない子は「僕はダメなヤツです。試合に使わないでください、ミスしますから・・・」

と全身でアピールしている。

そういう子は、ウォーミングアップひとつ見ても、どこかしら手抜きをしているし、練習中にも覇気がない。

逆に、小さなことにも決して手を抜かず、真摯に取り組む子は、必ず伸びる。

たとえ高校野球という場で結果が出なかったとしても、長い人生のステージでかならず伸びる。

朝の散歩は社会人野球の監督をしていたころからはじめたトレーニングだが、同じ15分間の散歩でも、人によって大きな差が出る。

懸命に何かを吸収しようとしている者と、なんとなくやっている者は明らかに違う。

実際、小さなことをおろそかにする者、人の見ていないところで手を抜きをするものは、試合などでも大きな失敗をする。

人の嫌がることを率先してやる。

どんな小さなことでも手を抜かない。

イヤなことやつらいことから逃げない。

そういった「心」をまっすぐ育ててやれば、社会に出てからも上司の要求に素直に応えるし、部下や同僚のちょっとした悩みにもすぐに気がつく。

小さなことが気づけるから、ミスもしないし、いいアイデアが出せる。

1分間スピーチさせるのも、小さなことに気づこうとする心を育てて欲しいからだ。

小さなことに気づいて、自分の行動に結び付けていければ、少しずつかもしれないが、確実に成長できる。

どんなことでも、最終的にそんな人の「心」が決めるのだ。

(沖縄興南高校野球部監督 我喜屋優 著『逆境を生き抜く力』より)